もう何年もむかしの事で、ラジオの番組で軽めのトークの後に、

Billboard の Adult Comtemporary(AOR)Chart から三曲ずつ掛けるって番組あったんです。

 

 

その中の曲が割と気に入って、たまたま録音してた事もあって何度も聞いてました。残念なのは曲名とアーティスト名を聞きそびれてしまった事です。

 

やがてネットが世に出て、当時の Adult Comtemporary Chart も検索でき、聞いたことのある歌詞と同じタイトルを目に付き、ようやく見つけました。

 

 

 

" Where Does The Lovin' Go " (sung by David Gates ) でした。

 

 

歌詞を読んでみたら、情けなくて、悲惨で、どうしようもないくらいの男の失恋話です。(まぁ、ボクは男ですから、男の失恋としましたが)思わず同情してしまいます。

 

ちょっと意訳してみました…

 

>彼女を失ったこの胸の痛み、

>いつまで続くのだろうか。

>永遠だとと思ってたキミとの愛、

>この現実を受け入れなければならない。

 

>キミと分かち合えてた愛も今はなく

>キミは他の人を愛しはじめていている。

>今でもボクのキミだと思ってる。

>手放したくない。心がそう叫ぶ。

 

 

手の施しようのない失恋っぷりです。こんな風に絶対なりたくないって思います。絶対に振った相手が悪いに決まってます。

 

この歌の歌詞には、I と you と we の三つ。あとそれらの所有格(my とか)で構成されてますから主人公を「男→女」変換できます。女性も身につまされる内容だと思います。

 

 

「こんな薄情女(or 男)性悪女(or 男)別れてよかったじゃないか。また新しいカノジョ(or カレシ)見つけろよ。よし!今夜は飲もう!オマエのハナシ聞いてやるよ!」ただし割り勘で。

 

こうやって人は悲しみとさみしさに打ちひしがれ、優しさを求め新しい恋を模索するのでしょうか。

 

 

 

ところで、この歌詞の最後部分、少し気になる部分があります。そこを意訳してみますと…

 

>またあの時のような出会いがあったらいいなぁ。

>その時の女の子はもしかしたらキミみたいな子かなぁ。

 

 

これだけひどい目に合わされても、前カノ( or 前カレ)に似たパートナーを望んでいるのです。振られる前の状況を引きずっているというよりも、いまだに前カノ( or 前カレ)への未練が断ち切れない、って感じちゃいます。

 

外見のみ似ならまだしも、性格も似だったら同じ轍を踏むって事じゃないですか。

 

 

かつての恋人に似た人を求めるって気持ちから完全に卒業して、初めて新しい恋に向かえるのかな?ってボクは思ってました。

 

初めてこの曲の歌詞内容を知った時は。

 

でも今はほかの考察もできるようになりました。

 

思い出多き過去の恋はその人のその後の恋愛観や人間形成に大きな影響を与える。人はその枠組みから逃れることはできない。その枠組みの中で(少しでも)性格よさ気なパートナーを確保するしかない。

 

 

もうひとつ考えられるのであれば言葉を変えて表現するならば。

 

たとえ失恋の手痛い仕打ちを受けようとも、人は自分を変えられずに似通ったひとを求める、ってとこでしょうか。

 

たとえそれが以前の恋と酷似していたとしても、心ならずもその時の相手からインストラクトされた若干の痛手を参考にすれば、もしかしたら今度の恋はうまく行くのでは、と裏付け少なめの期待も出てくる…なんとなく。

 

 

そんな風にしか考えられません。

 

貼り付けYouTube は歌詞付きです。前述のボク意訳はどの辺であるか探してみてください。

 

思い出の曲おしえて

 

 

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