西部な映画指定席 - 荒野の七人 | 夙の三郎 オフィシャルブログ powered by 俺様

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風を知れ!
そして地の薫りを嗅ぐのだ!
さすれば血は炎のたぎりを失う事なく運命の鐘を鳴らすだろう…

もはや枷は外れた



最近, デンゼル・ワシントン主演でリメイクされやしたな☆ 彼は好きな俳優だから再浮上のキッカケになりゃ良いんだが…
気合いピスケ
んでやね…
本作品が黒澤明の【七人の侍】をリメイクしたってなエピソードは有名だけど今日は "そういう切り口" を封印しようかと思うんだわ




   The Magnificent Seven
1960年

監督, 製作 ジョン・スタージェス
脚本 ウィリアム・ロバーツ
脚本草稿 ウォルター・ニューマン
製作総指揮 ウォルター・ミリッシュ
        ルー・モーハイム
音楽 エルマー・バーンスタイン
撮影 チャールズ・ラング
編集 フェリス・ウェブスター




ユル・ブリンナー
スティーヴ・マックィーン
チャールズ・ブロンソン
ジェームズ・コバーン
ホルスト・ブッフホルツ
ロバート・ヴォーン
ブラッド・デクスター
イーライ・ウォラック


2時間8分
ユナイテッド・アーティスツ
アメリカ映画





極貧の村を絶好の隠れ家として利用する盗賊団(まんまアリババと40人の盗賊状態っす☆)に, やがては全てを毟り取られる危機感を覚えた村人達は武器を手にして戦う事を決意する
しかし, なけなしの金を集めて町へ出て行くと腕ききガンマンの『銃を買うより腕のイィ奴を雇う方が良い』という提案を受け入れ…

貧困と搾取に苦しむ農民と生き場を失いつつある流れ者達を繋ぐのは20ドルという端金




ある意味, 農民達より世を達観してる流れ者達は端金にも関わらず殆ど自分から用心棒役を引き受ける事となる
義侠心ではない
相手となる盗賊集団に対する対抗心でもなければ(そんなモノは喰う足しにならない)金づくでも無い

考えられるのは何かをひっくり返したい気持ちか?
(ФωФ)
判らんではない…
例え, どんな形であれ何かを残したい衝動が起こったとしても何ら不思議は無いさ!
流れ続けたからこそ頑とした何かが欲しいんだろう




しかし農民達も一枚岩ではない
貧困も度が過ぎると心の平衡を失うのは枚挙に暇はないし, そもそも命を賭けるのは容易い事ではないよね
気合いピスケ
用心棒達だって大した理由もないのに死ぬのは嫌だろう
しかもたった20ドルなんだから金づくな訳ぁない!(1人だけクリスに騙され続けた挙げ句に死にましたが… )

天下が徳川家康により平定されるであろう時代に大坂城へ自ら参戦し死んでいった男達が居たが, 彼等は同じ心根に支えられていたんじゃないかと俺は思う
(´ω`)
自分らしく生きて死ぬ
善悪の問題ではない
単純に生き物として『他の生き方が出来ない』んだよ!
しかし世の中が秩序によりそういう存在を疎ましく扱いだしたが為に彼等は孤高たる事を余儀なくされる… でも農民も流れ者も同じ人間だ
自分という存在に意義を持たせたいと思うのは人情というモノだろう









そして, 明日への希望を見出だせない不安を抱えた流れ者達は貧しいながらも定住している農民へのシンパシーを感じ始めていたがその気になったものの, 戦った経験がない為に不安に駆られ自らが雇い入れた流れ者達を毛嫌いする農民達も…
真顔


こういう場合, 得てして農民=一般論としての善人は分が悪いってのが相場だ
(`_´メ)
結局どんな人間であれ土壇場で何が出来るのか?が重要なんであって過程に於ける理屈は最終的に大した意味を持ち得んのだわ

命を賭けられれば本物
でなけりゃ偽物

自分の子供の安全の為に体を張れますか?
少しでも躊躇う気持ちがあるなら親という役割り分担から降りるが宜しかろう
でなけりゃ何の為に? … つうこった !!!












斥候を殺されたボス
な, なんと呑気な…
滝汗












つまるところ
人間は立場が変われば言動や思想も変わる
泥棒と警官に同じ視点を持てという方が無理な話だ
ちゅー


優位が確認されタガが外れた時…
加害者と同じどころかソレ以上の蛮行に人間は出るという事をナチに迫害されたユダヤ人の "その後" を見りゃ明白やね!
やられた記憶は増幅された状態で他へと向かう… 其処に理性や秩序などと絵空事を持ち込むのは不可能に近いと思われる

だから
戦い続けるしかない
( *・ω・)ノ
武器を取るか, 違うモノを取るか
さぁ決断しろ!
何? 戦いたくない !?
じゃ同じ場所で蹲ってるが宜しい
虚構の平和という, ぬるま湯に肩まで浸かってな…

















勝利した敗北を受け入れ去る者

そして違う道を選択する者


命を落とす者も…










既に大スターだったユル以外は無名かソレに近い存在だったってのが今だに信じられんな!
( ̄▽ ̄ ;)
そりゃ産まれる前の作品だから仕方ないとはいえマックィーン, コバーン, ブロンソンが名を連らねてる壮観過ぎるクレジットは最高やね !!!



ユルの黒づくしなガンマン姿が後年【ウエスト・ワールド】で再現され, その何処までも追い掛けてくる恐怖が【ターミネーター】に引き継がれる… そんな事を考えながら観ると, また違う趣があるな!
♪ヽ(´▽`)/
オリジナリティは無いがオリジナルと比較して遜色ない出来映えとなってるし, 何よりマックイーン, コバーン, ブロンソンを世に送り出した功績は非常に大きい
実質的なプロデューサーと謂えるユル・ブリンナーの着眼力も相俟って後世に名を遺す作品となりやしたね☆









あぁ…
余談だがバーンスタインが作曲したテーマ曲は日本のバンドYMOが Multiplies という曲のイントロに 内緒で 使用されてやす
( *・ω・)ノ
後にクレジット併記するという着地点(幾ら支払ったんでしょうか☆)を見つけましたが… その事はブログで過去に触れとるんで興味があれば去年の10月28日をチェキラ! 無いなら結構!


マックイーンのガン捌きが格好イィんだわぁ
( ̄▽ ̄ *)