コンビな映画指定席 ミシシッピー・バーニング | 夙の三郎 オフィシャルブログ powered by 俺様

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風を知れ!
そして地の薫りを嗅ぐのだ!
さすれば血は炎のたぎりを失う事なく運命の鐘を鳴らすだろう…

もはや枷は外れた



突然だが差別された事ある?
俺はある ゜(´O`)°゜
片親が朝鮮人で捨て児だった俺は周りの子供達からイィ様に虐められたよ
本当に小さい頃で, かつ自力で跳ね退けられたから良かったが, アレがもっと規模が大きくて継続されていたなら…
日本人の殆どがそんな事を知らない, と言いたいところだが事実は逆で本当は結構知っていたりなんかする

《知らんふり》というやつだね

下手に庇って自分にまで火の粉が飛んでくるのは嫌だ…人情だな ☆
だから非難はしない
でもソレは共犯者になる意思表示に他ならないよ
"あっち" に入ると "こっち" からは相手の顔が見えなくなったのを強く記憶している…顔の無い集団に襲われる景色
(´д`|||)
解るかい?




Mississippi Burning
1988年


ジーン・ハックマン
ウィレム・デフォー
ブラッド・ドゥーリフ
R・リー・アーメイ
フランシス・マクドーマンド
マイケル・ルーカー




監督/アラン・パーカー
製作/フレデリック・ゾロ
           ロバート・F・コールズベリー
脚本/クリス・ジェロルモ
撮影/ピーター・ビジウ
編集/ジェリー・ハンブリング
音楽/トレヴァー・ジョーンズ










差別の本質は究極の《自己保身》だろう
他者を貶める事で自分は一つ上の段階へ引き上げられ, 賛同する人間を見つけたなら更に一つ上の段階へ
"安全度" が倍々で確保されるんだから止める訳ぁ無いわな
(-。-;)
相手の数が2桁になってみろ
心はベキベキに折れるぞ
そうなると自力で覆すのは限りなく不可能に近くなるし, 2桁どころか組織ぐるみなら…地域ぐるみなら…
国や人種ぐるみとなると基本的には, お手上げだ

《やられ損の連鎖》を断ち切るには命賭けの反撃しか手段は無い
失敗すれば旧を上回る酷い目に遇うのは間違いないし下手すりゃ命を危険に晒す





そうして負の連鎖が完成する
閉じ込められた人間達は永遠とも思える時間の中で命を他者に嬲られ続け, 血を流し続ける

相手を人間とは思わない存在に慈悲は必要なのだろうか?
どんなに血が流されようと人間は加害した相手を赦せるのだろうか?










とけろで
ハックマンやデフォーは安定の演技を魅せてくれているが他もイィぞ☆

売れる前のドゥーリフさん(左)とマクドーマンドさん(右)

ドゥーリフさん, 当然若いが後の "捻れ" っぷりは少なからず発揮されとる (  ^∀^)
マクドーマンドさん, もう仕上がっとる
後は『兄弟で監督してる』人達に逢うまで…

リー・アーメイ爺さんは少し大人し過ぎるかな…ルーカーさん【クリフハンガー(過去ブログ)】やTVシリーズで良い味を出しとるから興味があれば☆















俺の個人的な経験…子供の頃の虐めと黒人が400年間受け続けた苛烈な状況を同列に語る事へ違和感を覚える人は少なくないと思う
(*´ー`*)
でもね…あの『世界から切り離された』感覚はレヴェルが違うだけで同じベクトルだ

未だ忘れてないよ
俺が一般の人より怒りのエネルギーが強いのは間違いなく "あの日" に植え付けられた云われなき《憎しみ》によって齎された感情だが, ソレは何処からやって来たんだろう?
そして何処へ行くんだろう…












個人的な怨みも無い人間をどうして死ぬまで追い詰められるんだろうな
この時の黒人差別は一応収まった(とも言い切れんが…)が火種は消えとらんし, 最近のニュースなんかを見る限り水面下で加速, 醸成されてる観すらある



ただ, もしこの時
白人達に黒人が殲滅されたとしても根本的な解決には至らなかっとだろうな
日本でも起きてる未成年者による集団暴行事件を見れば問題の原因が "其処じゃない" 事を雄弁に語っている

内側から湧き上がってきてるんだよ(-。-;)
自分を贄とするのは嫌だから他者へ役割を振る…この歪んだ安心感から脱却しない限り人間は永遠に他者を屠り続け手を血で染め続けるだろう
子供の虐めや, ご近所トラブルは導火線
スウィッチが入りゃ…











最後に…
一つ残念だったのは劇中でデフォー演じるウォード捜査官が『ロバート・ケネディの命で』南部へ来たと発言させている事
(#`皿´)
あのFBIフーバー長官にしたって黒人どころか同じ白人にさえXXXでXXXな人間だったんだから積極的に事件解決に赴いたとは到底思えない



そういう権威に摺り寄った態度は黒人層に反感を…って当たり前やん!
Σ(-∀-;)
そんなんじゃ何の為に映画にしたのか…