ネットワークエンジニアとして、ネットワークトラフィックのトラブルに対応することは、重要な業務のひとつです。

しかし経験が浅いと、どのようにして効率的かつ正確にトラブルの原因を特定し、解決策を立てるのかわからず悩むこともあるでしょう。

この記事では、ネットワークトラフィックのトラブル対応で重要なポイントやベストプラクティスを紹介します。

 

筆者は大手SIerで13年の勤務経験があり、そのうち2年ほどはネットワークエンジニアとして働きました。

実際の経験にもとづいて解説していきます。

 

以下の5つのトピックで解説します。

1.ネットワークトラフィックのトラブルで考えられる原因

2.ネットワークトラフィックのトラブル対応のベストプラクティス

3.ネットワークモニタリングとパフォーマンス最適化

4.技術者は「何ができるか」も大切だが、年収を決めるのは「どこで働くか」

5.ITエンジニアの転職なら「エイジレス」

 

それぞれ見ていきましょう。

 

1.ネットワークトラフィックのトラブルで考えられる原因

ネットワークトラフィックのトラブルは、さまざまな原因で発生する可能性があります。

たとえば、以下の3つです。

 

 ・ネットワーク機器の故障や設定ミス・接続ミス

 ・ネットワーク帯域幅の不足や過剰利用

 ・ネットワークセキュリティの侵害や攻撃

 

実際に筆者がネットワークエンジニアとして働いていたときにも、接続ミスによりループが発生し、クライアントのネットワークを一時的にダウンさせてしまったことがあります。

また、ウィルス対策ソフトのパターンファイル配布の障害により、クライアントのネットワークを過剰利用したこともありました。

 

トラブル発生時には、どのような原因が考えられるのかを経験・知識として持っていると、原因の切り分けをスムーズに行えます。

 

2.ネットワークトラフィックのトラブル対応のベストプラクティス

筆者が考えるベストプラクティスは、以下のとおりです。

1)ネットワーク運用の整備

トラブルが発生する前に、ネットワークの基本情報・構成図・各種設計書・ネットワーク定義のバックアップなどを整備しておくことが重要です。

また、トラブル発生時に連絡すべき担当者や手順なども明確にしておくとスムーズに対応できます。

 

2)ネットワークトラブルの状況整理

トラブルが発生したら、まず行うべきことは事実確認です。

どこで・いつ・何が起きたかを明らかにし、影響範囲や緊急度を把握します。

また、問題が再現できるかどうかを確認することも重要です。

事実確認には、ログや監視データ、エラーメッセージなどを参照します。

 

3)原因の仮説検証

状況を整理した結果から、問題の原因となりそうな仮説を立てます。

仮説は複数考えることが望ましく、優先順位をつけて検証することが大切です。

検証には、pingやtracerouteなどの基本的なコマンドなどを使います。

 

4)解決策の検討

仮説検証の結果で問題の原因が特定できたら、次は解決策の検討です。

解決策は、根本原因を除去するものであることが望ましく、影響範囲やリスクを考慮します。

また、解決策を実行する前に、テストや承認などの必要な手続きを行います。

ネットワークの変更作業は、定義反映にネットワーク機器の再起動が必要な場合が多く、一時的にネットワークが利用不可になることが一般的です。

そのため、作業を行う前には、上長や現場部門から承認を得ることを忘れずに行いましょう。

 

5)解決策実行

解決策を実行する際には、作業内容や手順、時間などを明確にして関係者に周知します。

また、万が一設定がうまくいかなかったことを想定して、切り戻し手順を用意しておきましょう。

作業中や作業後に、ネットワークの状態や効果を確認します。

 

6)改善活動

トラブルが解決したら経緯や原因、対策などを分析して横展開できないかを考えます。

 

3.ネットワークモニタリングとパフォーマンス最適化

ネットワークトラフィックのトラブル対応だけでなく、ネットワークのパフォーマンスを最適化することも、ネットワークエンジニアの重要な役割です。

ネットワークのパフォーマンスを最適化するためには、以下のような手順が有効です。

 

1)ネットワークの可視化

ネットワークの状態やトラフィックを可視化することで、問題の発見や分析が容易になります。

可視化には、さまざまなツールがありますが、筆者はCactiやWiresharkを使用していました。

Cactiは、サーバのネットワークトラフィックなどをグラフ化するソフトウェアです。

また、Wiresharkネットワーク上に流れているパケットを見える化できます。

可視化したデータは、ダッシュボードやレポートなどでわかりやすく表示されます。

 

2)ネットワークの分析

可視化したデータをもとに実施するのは、ネットワークトラフィックの分析です。

分析にはKPIを設定し、現状と目標とのギャップを把握します。

 

3)ネットワークの最適化

分析した結果から、ネットワークの最適化を行います。

最適化で行う具体的な作業は、QoS(Quality of Service)設定の見直しなどです。

最適化した後も、定期的にモニタリングして評価や改善を行います。

 

4.技術者は「何ができるか」も大切だが、年収を決めるのは「どこで働くか」

今回の記事では、「ネットワークのトラブルシューティング」を解説してきました。

技術者は日々学び、実践し続けて専門性を磨くことが大切です。

 

一方で、収入面を考えると、専門性を高めることと同じくらい重要なのは「どこで働くか」です。

どんなに技術力が高いネットワークエンジニアでも、正当な評価を得られないブラックな環境で働いていたら、せっかく磨いた技術力に相応の収入を得られません。

 

現在のIT業界は深刻な人手不足で、経済産業省によると2030年までに最大で79万人ほどのIT人材の不足が懸念されています。

参考:IT人材育成の状況等について|経済産業省

 

そのため、ITエンジニアの市場価値は高く、転職によって同じような業務内容でも年収が100万円以上アップするケースも珍しくありません。

 

次の章では、IT転職に強いエージェントを紹介します。

 

5.ITエンジニアの転職なら「エイジレス」

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