漢方薬を服用して妊娠された方ですが、元来のアトピーが悪化してしまいました。

 

アトピー性皮膚炎がある方は妊娠すると悪化する方が多いのですが、中には改善する方もいらっしゃいます。

 

低体温で貧血気味、胃下垂などがあるかたは、妊娠によって体温が上がり、子宮が大きくなることで胃も上がってくると、調子が良くなり食欲も出て体調が改善するのです。

 

しかし、身体が温まると痒みが増すようなタイプのかたは体温の高い状態が続くと悪化することが多くなります。

熱感やほてり、赤味、痒みが入浴後や就寝時に強くなると睡眠にも影響しイライラします。

 

抗アレルギー剤や消炎剤などはあまりのみたくないと思う方も多いでしょう。

漢方なら大丈夫と思いがちですが、妊娠中は慎重にしなければなりません。

 

服用する漢方は最小限に留めて妊娠中にも安心してのめるものを選び、外用を多くします。

炎症を抑える効果のある生薬を使って湿布したり、妊娠中にものめる生薬を煎じて、お茶代わりにのむとアトピーばかりでなく体調の改善にもつながります。

 

食事にも注意が必要です。

香辛料は控える方が無難ですが、とくに辛いものは皮膚炎を悪化させることが多いので控えたほうが安心です。

高脂肪高カロリーも炎症を悪化させることが多いので、ケーキやお菓子類、こってりした脂が多い食品も控えめにしましょう。