(なぜか画像の向きが横になっちゃうんだけどなぜ…)



ここ数年で一番泣いた。
本当に涙が止まらなくて泣いた。

しかも、ラスト100ページずっと(笑) 


とてもありきたりな青春ファンタジーではあるんだけど、
ひたすら切なすぎて、でも後味はすっきりしてる
素敵なラブストーリー。
恋っていいなって純粋に思いました。

なんとなく、作品の甘酸っぱさと、
ファンタジー要素は『ひだまりの彼女』に共通するところがあるんだけど、
私的には『ひだまり~』より感動度高かった!
『ひだまり~』も最後泣いたし、切なかったけど、
電車でなんとか読めた(笑)
でも、この作品は電車で読むのは不可能!
ただのメンヘラみたいに見られちゃうよ(笑)

で、なんでそもそもこの本に出合ったかというと、
前回の記事に書いたように『イニシエーション・ラブ』をまず読んだんです。

というか、そもそも、最初はシゲアキ先生の新作を買いに本屋に行ったら、
売り切れてて、でもなにか読みたいなーと思って手にしたのが『イニシエーション・ラブ』でした。それを1日で読み切り(私にしてはとっても早いペース)、その後味の悪さとたまに来る活字ブームにより、本屋で新たな小説を求めていた時に、この『ぼくきみ』に出会いました。

なんとなく幸せになれそうで、読みやすそう、かつ時系列トリックがありそうだと思って選びました。帯って大事だよね。
時系列トリックとは、まさに『イニシエーション~』と共通するもので、
好きではなかったけど(前回記事参照)、ある意味はまっちゃったんだなと思いました。


個人的にすごく映画化してほしい!
別に、映像で観たいからとかではなく、純粋に世間に広まってほしい名作だと思うから。
もっと話題になってもいいのにと思ってます。
(数年後、映画化したら満面のドヤ顔してやるぜ)



※以下作品の魅力解説(物語の核心には触れませんが若干のネタバレあり)














さて、この作品のなにがいいかって、
彼女の持つ秘密が、
物語の半分くらいで明らかになっちゃうところなんです!!

普通、秘密ものとかトリックものって、最後の数ページで明らかになって(『イニシエ~』なんて最後の2行!)、もう一度読むとその伏線に気づいて面白い、っていうのが定番だと思うんだけど、
これは中盤で秘密を持つ彼女のほうからカミングアウトしちゃうんです(笑)

で、もうそっから涙腺崩壊(笑)


後半はその秘密を読者も主人公の彼も知った上でストーリーが進むものだから、
切なくて切なくて…
ネタバレしてからがさらに面白いという作品なのです!!

ちょっとこれ以上はネタバレしすぎちゃうので、是非読んでくみてださい!



同じ「時」をトリックとして使ってる作品でも、『イニシエ』と『ぼくきみ』、
こんなに違うんだなと、2作連続で読んだからこそ感じました。

まあ、たしかにリアルなのは『イニシエ』。
男女の関係なんて悲しいけどそんなもん。

でも、それをわかった上で、『ぼくきみ』を読むと、
やっぱり恋も悪くないし、
自分の大切な人を改めて大切にしようと思えます。


是非お時間ある方は、この2作品、連続で読むことをおススメします!