2019年も残すところあとわずか
ということで今年出た新譜で良かったものを10枚上げていこうと思います。
1.ANGELS/THE NOVEMBERS
ラウドさとポップさと美しさの3拍子を兼ね備えた超名盤。
インダストリアルな激しさやラルクに通じるキャッチーさが奇跡的に融合しています。
通して聴いても40分程度という聞きさすさもポイント。
アルバムも良いけど彼らの曲はライブで更に化けるので、是非ライブ会場に足を運んでもらいたいです。
好きな曲:BAD DREAM、Everyting、DOWN TO HEAVEN、ANGELS
2.PUER ET PUELLA/BAROQUE
約4年ぶりのフルアルバム
前作「PLANETARY SECRET」や先行シングル4曲の流れを汲んだ美意識に溢れた楽曲が揃っています。
前作よりもとっつきやすい楽曲も増えた印象で、今BAROQUE初心者におすすめするならこのアルバム、と言える作品。
「STARRY BOY」なんかはキャッチーなメロディや疾走感のあるサウンドがラルク的で、そっちのファンにも聴いてほしいところ。
前作から今作まで4年近くのスパンが開いてしまったことを本人たちも反省しているらしく、次作はなんと早くも来月末に発売。
そちらは今作とはまた違ったテイストになるとのことですが、楽しみです。
好きな曲:PUER ET PUELLA、STARRY BOY、AN ETERNITY、FLOWER OF ROMANCE、GIRL
3.black hole/DEZERT
こちらは前作より約1年3か月という短いスパンで発売された1枚。
前作「TODAY」ではシャウト(デスボイス?)を封印してしっかり歌詞を聴かせることを重視していたが、今作もその流れを汲んでいます。
しかし、前作よりも楽曲の幅は広くなりよりキャッチーになった印象で、ビジュアル系ファン以外の邦楽ロックファンにもアピールできる純粋に良質なロックアルバムとなっている。
今年はロックインジャパンフェスに出演するなど他ジャンルのフィールドにも活動の幅を広げた彼ら。
来年もより多くの音楽リスナーにアピールして、バンドとして一回りも二回りも大きくなって欲しいところです。
好きな曲:Dark In Black Hole、Thirsty?、白痴、Call of Rescue、、ラプソディ・イン・マイ・ヘッド、True Man、I'm sorry
4.CROSS/LUNA SEA
前作「LUV」ではポップすぎる、速い曲が少なすぎるなど賛否両論(というより自分の周りでは「否」の方が多かった)だったが、今作ではそのポップさも兼ね備えながらより締まった楽曲が揃っています。
初めて外部のプロデューサーを招いて制作したのが良かったのか、全体的にメロディが良い曲が多い印象。
ガンダムの主題歌としても話題になった先行シングルの2曲もこのアルバムの流れで聴くとまた違った良さを感じる。
復活後も過去の曲に頼りっぱなしではなく、新曲でより良いものを作ってくれるのはファンとしては何よりも嬉しいですね。
好きな曲:PHILIA、Closer、THE BEYOND、宇宙の詩~Higher and Higher~、悲壮美
5.9999/THE YELLOW MONKEY
2016年の再結成以来初、約19年ぶりのアルバム。
収録曲の半分ほどはシングルや配信限定で既に発表されていたとはいえ、アルバムという形態で発表してくれるのを待ち望んでいました。
曲自体は吉井ソロにも通ずる歌謡ロックといった感じで、真新しい要素はなく全体的に高品質の楽曲が揃っています。
彼らのことは高校生の時から好きだったけど、その時は既に解散していたので、本作のリリースツアーでようやく生のイエローモンキーを体験することができ、その点でも感動しました。
これからもコンスタントに活動して日本のロック界を盛り上げていってほしいところ。
好きな曲:Stars、Changes Far Away、砂の塔、Balloon Balloon、Horizon、ALRIGHT
6.Enter the Hypnosis Microphone/ヒプノシスマイク
男性声優×ヒップホップの異色の組み合わせで今人気を集めているプロジェクトの1stフルアルバム。
自分はヒップホップは全く詳しくありませんが、楽曲提供を行っているのも本職のヒップホップ界隈の人たちということでも話題ですね。
収録曲は半分以上が既発曲ですが、総じてクオリティの高い楽曲が揃っています。
ガチのヒップホップ好きはどういう反応をするのかわかりませんが、自分みたいなヒップホップ初心者が聴くには適したアルバムだと思います。
そして、ここから本職のヒップホップ界隈のアーティストも徐々に聴いていきたいと思います。
好きな曲:Hoodstar、Yokohama Walker、Stella、Shibuya Marble Texture-PCCS-、Shinjuku Style~笑わすな~、ヒプノシスマイク-Division Battle Anthem-
7.ある職業病への見解と、それに伴う不条理な事象とか/cali≠gari
「ヘルニア」がテーマ?のコンセプトミニアルバム。
全曲がヘルニアというか「痛み」をテーマにしたミニアルバムで6曲中4曲の曲名が「ヘルニア」。
構成としては短い曲が多く、以前リリースしたリメイクアルバム「1」と似たような内容となっている。
しかし、あちらほどハードコアな曲で固めてあるわけでもなく「晴天仕掛けのルサンチマン」のようなメロディアスな楽曲も存在する。
昨年リリースしたアルバム「14」、今夏にリリースしたEP「この雨に撃たれて」ともまた違った方向性ながら満足感の高い一枚。
通して聴いても30分未満という短さなので楽曲単位というよりも通して聴いて真価を発揮するようなアルバムですね。
活動再開から10年経ち、現メンバーとなっては活動休止前よりも断然活動期間の長くなった彼ら。
来年はdeadmanとのツーマンライブも控えているので、今後もコンスタントに活動を続けてほしいものです。
好きな曲:ヘルニアl、晴天仕掛けのルサンチマン、ヘルニアll
8.それでも闘う者達へ/PENGUIN RESERCH
主にアニメ界隈で活躍するロックバンドの2枚目のフルアルバム。
アニソンバンドという印象も強いけど、ロックフェスに参加したり邦楽ロックバンドと対バンも行うなど純粋にロックバンドとしての活動も数多い彼ら。
楽曲的にはポップなものからミクスチャーロック、ラウドロック要素の強いものと幅広い。
コンポーザーの堀江晶太が得意とするエモーショナルでメロディアスな楽曲はアニメに興味のないロックファンにも聴いてほしいです。
好きな曲:それでも闘う者達へ、近日公開第二章、WILD BLUE、決闘、BYEBYE RESEARCH
9.Recapture/Lucid And The Flowers
このバンドを知ったのは確かBAROQUEの圭氏のTwitterでのツイートがきっかけだったと思う。
現時点で残している音源はこのミニアルバム1枚のみらしいが、新人バンドというわけでもないらしい。
YOU TUBEには公式アカウントで過去の未発表曲と思われる楽曲の映像も残しています。
楽曲的には収録されている5曲全てがミドルテンポ、スローテンポのもので聴かせる楽曲がメインということが分かる。
こういう音楽はジャンル的には何と言うのかよく分からないけど、BAROQUEやTHE NOVEMBERSに通ずる美意識を感じます。
早くこの路線でフルアルバムも聴いてみたいところです。
好きな曲:Angel、Ocean opera,El paradiso
10.COLORLESSBALANCE/GOATBED
cali≠gariのボーカリスト、石井秀仁のソロ活動ともいえるユニット。
楽曲的には前作から大きくブレることのないテクノポップな曲が揃っています。
ただ、近年の曲は大文字名義になってすぐの曲よりもキャッチーなものが増えてきている印象。
以前聴いてみたけどとっつきづらくて手を出さなくなった、という人にも1度聴いてほしい1枚です。
好きな曲:UNDERGROUNDMUSIC、点として散らばって、CHE CHE KULE、There is strong shadow where there is much light、HCQ
2019年を振り返ってみると音楽的にも色々な話題がありましたね。
WUGの解散、WANDSの再始動、ラルクのサブスク解禁などなど(偏った知識)
個人的には大学時代からずっとメインジャンルとして聴いてきたヘヴィメタルをここ2年ほどでほとんど聴かなくなり、代わりにビジュアル系を幅広く?聴くようになったことが非常に大きな変化です。
音楽の好みが変わってくると、昔聴いたときは良さが全く分からなかったアルバムや曲をヘビロテするということも出てくるので面白いですね。
来年も色んな音楽に出会えると思うので、それを楽しみに厳しい労働生活を生き抜いていければと思います。
あと、ブログをちゃんと更新できるように習慣づけできればな、と思います。
それでは、またの機会に。