最近の物価高騰については誰もが悲鳴を上げていることだろう。
先日実家に帰ると、母が浮かない顔をしていた。
聞いてみると、昨日スマホを変えたばかりだが、もらった契約書の金額がおかしいとのこと。
なので一度携帯ショップに行ってもう一度説明を聞かせてもらうことになった。
今回母がスマホを変えたきっかけは、機種変更をすると11,000のクーポンがもらえるという文句の広告が目に入ったからだ。
もともと物持ちが良い母は製品のサービスが終了するまで使うタイプだ。今回もまた、スマホの経年劣化も理由の一つである。
今の時代スマホを持つのが当たり前。最新型など20万を下らないお値段である。
その中で、11,000のクーポンはありがたい。
スペックなどは気にせず、電話とLINEができれば他はこだわらない母が機種変更したものはそこまでお高くないスマホだった。
なんと本体価格が広告の全面に載っている46,800円!!・・・ではなかった。
ショップ店員に聞いたところ、この広告に載っているお値段は、クーポンを使った後の値段である。
つまり機種変更のクーポンがなければ価格が57,800円。
私も母もがっくりと肩を落とした。
そして密かにショップのネット販売の方を確認してみた。本当に価格が57,800円なのか、である。
表示された金額は46,800円。
57,800円などどこにも書かれていないのである。広告にも記載はなかった。
これは店舗価格とネット販売価格が違うということだろうか。
ネットで買った方が安かったということだろうか。
しかも今回頭金11,000円を母は支払っている。それでも残金46,800の分割料金が引き落とされる予定だ。
となると、機種変更クーポン11,000円分まるまるなかったことになっていることになっているではないか。
ここで、店員に価格が57,800円だとどこにも書いていないじゃないか、11,000円の頭金は支払っているのにこの価格なのか、と問い詰めても店員は販売専用タブレットで表示された価格が正規だと言うしかないのも理解しているので、クレーマーになるつもりはない。
しかし依然としてもやもやは残るわけである。
つまるところ、詐欺ではないか、と。
そもそもの機種代金が表示されていなければいくらでもぼったくれることができる。
10年以上契約してきたが、信用が揺らいだ瞬間だった。
そして、印刷した契約書明細には消えるはずの金額がバグで表示されているまま印刷されていて、ショップ店員はバグで表示されているだけで契約内容では消えているので大丈夫ですと説明してくれたが、印刷した時点で公的文書類になる可能性も視野にいれておかなければならないことを考えるべきではないか、と思う。