ギターを演奏する時、脱力は欠かせません!力を抜けて、意のままで指を動かして演奏できるのは誰でも望むことです。しかし、難し曲や、舞台上での緊張などで、どうしても指に力が入ってしまいます。それは、仕方がないと思います。しかし、普段、または演奏前に、指、手、体から力を抜くことができます。それは、「ストレッチ」です!
 我々は、普段の仕事で、家事で、パソコン・スマホの操作で、いつも体の筋力を使って、力が溜まったたり、筋力が固まったたりします。そのまま、ギターの演奏に入るのは、よりいい演奏が望めないと思います。やはり、演奏中の余計な力を入らない為、もともと体に入っていた力をまず抜きましょう! 
 私は、ギターの練習・演奏時いつも力づくで、独学時の一年間で、練習時に歯が食いしばり過ぎの原因で、奥歯1本割れたこともあった為、何にかの解決する方法が無いか?悩んだ末、これから紹介する<ギターためのストレッチ>にたどり着きました。効果が感じましたので、動画と説明を交えて、ご紹介します。
 このストレッチは、あくまでも個人の体験に基づいてのもので、ギター演奏に関連する関節をほぐす目的で、筋力の増強効果などは、体験のないもので、分かりません。また、このブログを読んで試したい方は、必ずご自身の体の状況を踏まえたうえで、力を入れないで、やってみてください。力が入れすぎると、体に不具合が生じるかもしれませんし、疲れて逆効果もありますので、くれぐれもご注意ください!
 このストレッチは、「①、指の第1,2関節の曲げ ②、指の付根の曲げ ③、指の将棋倒し ④、手・指の背伸び ⑤、両手の仲良し ⑥、手・前腕、腕の左右捻り ⑦、両肘の曲げ ⑧、肩関節の回し ⑨、頭のいいえ ⑩、頭のいいよー」 の10個の小節からなります。前半の①~⑤小節は、10回ずつ各3回繰り返し。後半の⑥~⑩小節は、10回ずつ各2回繰り返しです。①~⑧小節目は、両手・両腕対称に行います。また、時間など余裕がない時、前半だけでも効果があると思います。無理しない程度で行う心掛けしましょう!
それでは、動画を説明しながら、紹介します。
①、指の第1,2関節の曲げ (画) 


両手の指の第1と第2の関節を同時に軽く内側に曲がって、戻す。(ポイント:第3関節は動かない)

②、指の付根の曲げ (画)



両手の親指以外の指を内側に握り、離す。(ポイント:4本指の第1関節、第2関節を曲げたまま、第3関節のみ動かす)

③、指の将棋倒し(画)



4本の指が、将棋倒しのように小指から人差し指まで、順番に付根から倒していくイメージ、と同時に親指は、小指から人差し指まで、撫でるように動かしていく。(ポイント:親指は付け根から動かす)

④、手・指の背伸び (画)両手を広げた状態で、手の甲、指を広げましょう。(ポイント:全部の指が手の甲の方へ反る感覚で)
ここまで、指の三つの関節を動かしてきました。この部分は、一番繊細なところで、ギター弾くのに最重要な部分でもあり、必ず、軽くてゆっくり行ってください。
⑤、両手の仲良し (画) 両手の指を交差して、片側が前へと突き出して、戻す。左右交互で行なって手の関節を動かしましょう!
⑥、手・前腕、腕左右捻る (画)⑤と一緒、両手を自然に垂らして、手の重みを感じながら、手・前腕、腕を左右対称に捻って、戻す。
⑦、両肘の曲げ (画) 両手を自然に垂らしてから上げて、下ろす。
⑧、肩関節の回す (画)両手を自然に垂らした状態で、肩関節を時計回り、反時計回りをイメージしながら、各10回ずつ行う。
⑨、頭のいいえ (画)「いいえ」を言っているように顔を左へ、右へ左右交互に振る。
⑩、頭のいいよー (画)「いいよー」を言っているように顔を上げて、下げる。(ポイント:首から力を抜いて、頭の重さを感じるように下げる)
 では、終わりです。お疲れ様でした!
 以上のストレッチをやってから、またギターを弾く時、指先から肩までの力が抜けていると思います。指の重みだけを感じ取り、弾弦に必要な力以外に何も感じていないと思います。
そうして、あなたが奏でるギターの音は一層美しくなると思います!