Tortoise shell candy
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嫌だ!俺の心は俺のものだ!

れいにぃでーを一日目までupして今日は終わりだ。

ちなみに、Tortoise shell candyというのはべっこう飴って意味。

ただ単にべっこう飴が手元にあったから。それだけ。(どんだけ


学校めんどくさいなぁと思いながら。

今日は寝ることにします。

Rainy day 一日目(後編)

                    ― Rainy day ―

一日目 梅雨 (後編)

あの傘、返してくれるかなと少女は家についたとたん思った。
あの傘は大切な傘。真っ赤ではでだけど、大切な傘だった。
あぁなんて馬鹿なことしたんだ私は、と頭を抱え込んで考えるが、あのときの自分は何を考えてたのか分からなかった。
「見捨てられなかったのかな。・・あのホームレスを?」
自問する。
ホームレスなんて、たくさん居るじゃないか。
今も、窓を覗けば雨に打たれてるホームレスなんて道ばたにたくさん居る。
なのに、どうして私は?
「・・・・知らない」
ふっ、と1人で笑ってみせる。
そして、今から晩飯を食べるのだ。

学校の用意をすませる。
今の格好は寝巻きだ。もう寝る。そうしなくちゃ、明日起きられない。
カーテンをめくって窓から空を見上げる。
雨。
雨、雨、雨。
うんざりする。
私が好きなのは、からからに晴れた天気。
暑すぎるのは嫌だ。
晴れてるけれど、ちょっと涼しいような、そんな天気が好き。
「明日も、学校か・・・」
ベッドに座りながらそうつぶやいた。
1人で居ると、何故か独り言が多くなる。
話し相手も居ないのに、どうして私の口は勝手にうごくのだろう。
「嫌だな、行きたくない」
勿論、バイトにも。
「無くなればいいのに。全て」
自分で言っておいて、駄目だ、と首を横に振る。
「やっぱりなくなっちゃうのは悲しいかな・・」
優柔不断。
自分を一言で表すと、絶対そうだ。
自分の考えなんて、すぐ左右される。
たとえば、学校。
学校の数学の問題。あのとき、自分が合ってると思った答えに手をあげるとき、みんな全員決まって同じときに手を挙げる。
私も、1人で手をあげるのはできなくて、自分の考えに逆らってみんなが手を挙げるときにあげていた。
だけど、そのときの答えが自分の考えだったときは惜しいことした、と反省した。
みんなの考えに惑わされちゃいけない。
・・・・そう思うのだけれど、やっぱり1人で間違えるのは怖い。怖いというか、恥ずかしい。
「嫌だな・・・」
明日の学校が。
宿題、あったっけ。
小テスト、あるっけ。
「どうでもいいや」
とにかく、寝ることにした。

一日目 梅雨 完。 二日目へ続く。

Rainy day 一日目(中編)

                    ― Rainy day ―

一日目 梅雨 (中編)

ぽつ、ぽつ・・・。
傘に雨があたる音が心地よい。
そして傘をさしているにもかかわらず膝にあたる雨が鬱陶しい。
梅雨・・・。
嫌な時期だ。少女は思った。


学校が終わる。
今日も鬱陶しい雨の中、鬱陶しい教師の説明を半分寝ながら聞いて終わった。
勉強なんてやってられるか。
少女はふぅ、と大きなため息をつく。
一緒に帰る友達も居ない。それもそうだろう、彼女は帰宅部だ。
少女の友達は、だいたい部活をしていて、部活をしていないものは委員会に入っている。
少女は部活にも入っていないし、委員会もしていなかった。
彼女曰く、”めんどくさいから”らしい。
「まだ、降ってる・・」
朝よりは小降りだ。だが濡れるのは嫌だと少女はつぶやき、傘をさす。真っ赤な傘。

彼女は家には帰らなかった。

かわりに、店に入る。

そう・・・バイトだ。

普通、中学生のバイトは禁じられている。
少女も承知の上だ。
だが生活費がどうしようもないらしく、無理にバイトをしている。
「こんにちは、店長」
あいさつをして、入っていく。パンのいい匂いが漂う。ここはパン屋だ。
長いバイトが始まった。


「ふうっ・・・」
夜十時。店が閉まる。
「お疲れさまですー」
少女に向かって、他の店員が言う。それに少女も答える。
「お疲れさまです」

さあ、次は晩飯づくりだ。
少女は1人でつぶやくと、立ち上がって店長に向かってお疲れさまでした、と一言。それに店長は頷いて応答する。
店から出る。

ざぁっ・・。

「うわぁ・・・」
少女は嫌な顔をする。
「毎日毎日雨ばっかり・・・」
ため息をもらし、ぱんっとかさをひらく。
そして家に向かって歩き出した。

「・・・・え?」

ちょうど公園を過ぎようとしていたときだった。
黒いモノが転がっている。
あれは・・・何?人?
おそるおそる公園へと足を向かわせる。

・・・人間、少年だった。

ベンチに寝そべっている。寝息は穏やかだった。

少女は驚いて学校の鞄を手放しそうになる。
どうしてこんなところで寝てるんだろ、と少女は考える。
そしてホームレスか、とひとりでに納得する。

「んー・・・」
少年は寝返りを打つ。こんな雨の中、よくもまあベンチなんかで寝てるなんて。
「・・・馬鹿じゃないの」
少女はそう言った後、何か考え込む。
「あとで返してね」
少年の耳元でつぶやくと、自分が持っていた真っ赤な傘をベンチにたてかける。

少女は鞄を頭の上へ持ってきたまま家へと走っていった。

一日目 梅雨 (後編)に続く。