人生で師匠と呼べるべき人にはあまり巡り会えません。
私カインドレザーズもレザークラフトを初めて数年はそうでした。
「どうせ独学でやるだけなんだろう。」
「どうせ革なんてこんなものなんだろう。」
そう思ってコツコツと、そして自分が井の中の蛙であることも知らずに、クラフトを続けていました。
私は天狗です。井の中の蛙です。でも、作品を公開し続けました。
すると、師匠に巡り会えたのです。
師匠と呼べるべき方に。(1年前です。)
彼は私を弟子だと思っていないでしょう。こちらが勝手にリスペクトしているだけなのですから。でも、私はいいたい
「師匠!」
と。
TwitterやFacebookで作品を展示していると、巡り会いがあったのです。
実は師匠は小学校のとき、偶然にも遊んだ事があるのです。
しかし、彼は再び巡り会ったとき、日本でも有数の職人兼コンサルタントになっていたのです。
師匠に言われた事。
「ラウンドファスナー長財布ならいける」
正直、それだけかよ・・・って思いました。
ですが、不満は恥に変わったのです。
自分の実力の無さ、革に対してナメていた心、その他全てを打ち砕かれました。けれども、私の実力をはっきりと測ってくれた師匠がそう言ってくれたのです。
なら、ラウンドファスナーを極めよう。
決意しました。
・・・でも・・・安易な決意だったのです。
この安易な決意で師匠に迷惑をかけてしまいました。これが今回の謝罪です。
信用という大きな物を失いました。
どう謝ればいいかわかりません。
どう責任をとればいいかわかりません。
素直にゴメンナサイしか言えなかったのです。
安易なゴメンナサイは人を疑わせる言葉です。
なので、10年かけて謝ろうと考えました。
ラウンドファスナーを極める。
これしかありません。
師匠はこのブログを見てくださっているかどうかわかりません。
いろんなものを作ってラウンドファスナーに知識と経験を導入します。
これが私の謝罪です。
読者の皆様、つれづれなるままにブログを書きましたことを御許しください。
では、制作に戻らせて頂きます。
記述しましたように、師匠が出来てからの作品は自分でもレベルが上がっていると実感出来ます。
師匠へのリスペクトと感謝の気持ちをこめて。