金沢出身の知人から、

石川県の伝統工芸フェアをやっているよとの知らせと、

「能登半島地震復興応援」の副タイトルもついているよ

との案内がありました。

 

 

 

地震の被害映像を見て、ささやかながら義援金を送ってはいましたが、

何か他にできることはないかと思っていたところでした。

 

めぼそ商店の毛バリもあるよという言葉に、

それならば無理して不要なものを買うのではなく、

私もうれしい、石川県のためにもなりそうだと食いつき、

有楽町駅前の東京フォーラムに出かけました。

 

 

 

 

 

 

念のため申し上げると「めぼそ商店の毛バリ」というのは、

鮎や渓流の魚を釣るための擬似バリです。

金沢に遊びに行ったときこのお店で、

鮎用の毛バリと、その毛バリのケースを買ったことがありました。

 

それからも知り合いが金沢に遊びに行くと聞くと、

ここで毛バリを買ってきてくれるように頼んでいました。

 

頼まれた方も、江戸時代前からある老舗「目細八郎兵衛商店」を探して、

普段目にすることない毛バリを買い求めるという、

ミッションを喜んでこなしてくれました。

 

会場について参加ブースの案内を見ると改めて、

石川県の工芸品の豊かさに感心します。

九谷焼、輪島塗などの漆器、加賀友禅、金沢箔その他多くの業種がありました。

 

 

 

 

毛バリはそれらほどメジャーな存在ではなく、

端の方に置かれていたものをやっと見つけましたが、

残念、鮎の毛バリではなく、ヤマメやイワナなどのための、

大きめのものでした。

 

毛バリの他にもう一つ有ったらいいなと思っていたのはおちょこです。

自宅で日本酒をのむことがほとんどありませんで、

いいお酒をいただいても、料理に使っていました。

ただ最近はたまに飲むようになりましたが、

ちょうどよいおちょこがなく、

何かのおまけにもらったぐい飲みがいくつかあるだけでした。

 

なので九谷焼か珠洲焼のよいものがあればと思いましたが、

いいなと思ったものはやはりお値段も良くて手が出ません。

あれこれ迷いましたが、九谷焼のおちょこと箸置きという、

ほとんど支援にもならないようなものを買い求めました。

 

 


 

好みでいえば絵柄のない渋い珠洲焼なのですが、

華やかな九谷焼でも小さなおちょこですと、

ワンポイントのおしゃれのように感じられ、

箸置きと合わせておいしくお酒が飲めます。


 

災害に会ってご苦労されているかたを見るにつけ、

何かお手伝い出来ないかという気持ちはだれにでもあると思います。

直接現地に行って力仕事をするのが一番わかりやすい支援ですが、

後方の支援が自分にできることだと思います。

 

災害現場でボランティア活動をすることは無理ですが、

派手さはない分、息長く支援を続けたいと思います。