鹿児島の知人からキンカンをたくさん送ってもらいました。

芋焼酎や梅酒と一緒に大きな箱で送られてきました。

 

金柑の名の通り黄金色にツヤツヤ輝いて、

こんなおいしそうなもの、どうやって食べようかと頭の中で計算します。

とりあえず一つ手に取り、

緑色の小さなヘタを親指でひっかくようにして取り除いて、

頬張りました。

 


 

 

噛みつぶすと、かすかな苦味と、

爽やかでわずかな甘みが広がります。

タネが多いので、舌で選り分けながらゆっくり味わうと、

香気が鼻からぬけて行きます。

 

生で食べてもいいのですが、

いつまでもおいしいままではありません。

重さを測ると2.5㎏。

さすがに全部生では食べられません。

 

そこでジャムづくりとなりました。

幸い今日は日曜日。

買い物と年賀状つくりの予定くらいしかなかったので、

早速作業の準備です。

 

だいぶ前に、一度作っているので

手順はなんとなく頭に入っています。

まずざっと洗う、緑の小さなヘタを取る、

つぎに横半分に切って種取り。

鍋に入れて砂糖をまぶす。

しばらく置いて浸透圧で水分が出てきたら、

弱火でゆっくり煮詰める。

とまあこんな具合でしょうか。

 

 

まずヘタ取りですが、

数個であれば爪で搔きとっても問題はないでしょうが、

2キロ以上の金柑にそんなことをしていたら、

爪や指先がどうなるかわかりません。

 

それで試験的にナイフやスプーンを使ってみました。

取れることは取れますが能率よく行きません。

  • キンカンのヘタ取り

その時ふと、とげぬきを思い出しました。

やってみると、簡単ではありませんが、

ナイフやスプーンより能率がいいようなので

これでやり通しました。

 

次に種取りです。

丸ごと煮てもよいのでしょうが、

キンカンはタネが大きく、食べる時に邪魔になります。

いちいち口の中でタネを選り分けるのはわずらわしいので、

煮る前に取ることにします。

 

縦半分にしての種取りでは、

タネをカットすることが少ないので、

大きなままで取り出せます。

但し、奥の方のものを引っ張り出すのが大変です。

 

ここは、やはり横半分にカットして、

小さなフォークでタネを取り出すことにします。

タネは切れて、小さくなりますが、

取り出しやすさは縦半分より上です。

 

焦らず、ゆっくり丁寧に作業を進めて、

全部タネ取りが終わるまで洗いからはじめ

2時間ちょっとかかりました。

 

 

 

 

タネをのぞいたキンカンを大きな鍋に入れましたが、

火にかけたら、吹きこぼれそうなところまで一杯になりました。

 

ここで砂糖を入れるのですが、

キンカンとの割合はレシピによっていろいろです。

大体キンカン1に対し砂糖0.5くらいが標準のようでしたが、

2.5キログラムに対し少し多めに

砂糖1.5キログラムを入れました。

 

いきなり全部入れると鍋の上に山盛りになりそうなので、

少しづつゆすりながら、キンカンの間に行き渡るように加わえました。

 

この状態でしばらく置いておけば水分が出てくるはずです。

ちょうど良いので買い物に出かけることにしました。

 

買い物と外食で5時間ほど、

戻ってみてみるといい具合に水分がしみだしています。

よしよしと思い、一番の弱火にかけて1時間。

水をいれなくとも、持っている水分だけで

十分煮ることができます。

 

 少し冷ましてもう一時間弱火で煮詰め、

きれいなジャムが出来上がりました。

 

パンに塗ったり、ホットワインに入れたり、

当分楽しめそうです。