次男の結婚式、披露宴が何とか無事に終わりました。
披露宴では最後に新郎の父親が両家親族を代表して、
挨拶するのが一般的なようで、
これをやるのは長男に次いで2回目でした。
長男の時は初めてということも有り、
お決まりのようにスピーチ集やら、
ネットで例文集めに精を出し、
かなり時間をかけて原稿を作りました。
本やサイトには、両家を代表して、
お客様を招いた側としての認識を持つことが大事。
締めくくりの大事なもの。
ゲストに対する感謝の気持ちや、
今後のお付き合いのお願いを伝えるように。
これこれは忌み言葉で使うな。
長さは文字にして1000文字程度ゆっくり話しても3分、などなど
スピーチに不慣れな者には萎縮するようなことばかり書き連ねてあります
このような障害物競走のようなことを言われては、
すべてオリジナルな表現で乗り切るのは難しいと思われました。
もっとも無難なのは、定型的な言い回しだという結論に達し、
大半を例文の通りとして、わずかの部分を、
自分用に表現を調整した原稿を作りました。
これを憶え、万が一の時に備えてプリントアウトして、
ポケットに入れておけば安心と考え本番に臨みました。
ところがいざ披露宴の大勢の前にすすみ、
スポットライトなど浴びると、
一生懸命に記憶した文章など、
どこかに飛んで行ってしまいました。
それでも何とか最初の自己紹介や、
お礼の部分は出てきましたが、
ちょっと工夫した自分のフレーズが出てきません。
やむなく、原稿を読むお断りを入れ、
プリントアウトしたものを取り出しましたが、
どこまでしゃべったかパッと見てもわかりません。
実際は大した時間ではなかったのかもしれませんが、
原稿の上に視線をさまよわせて、
続きを見つけるまでの時間は本当に長く感じられました。
最近、何かの集会のあいさつで、
若い人がスマホを見ながら短い話をしているのを見ました。
私のような人間のためにスマホをマイクスタンドにセットして、
原稿をゆっくり流すような、
スマホのカンぺ(カンニングペーパ)を用意したら、
よいサービスになると思いました。
長男の時のスピーチに懲りて、
今回は原稿作りはやめました。
自己紹介、お客様へのお礼、お互いのフォローを若い二人に頼み、
お客様にそれを見守っていただくようお願いする。
という流れだけ頭に入れて、
言いたいキーワードを二つ三つ用意しただけでした。
それとスピーチをする位置に立って全体がどう見えるのか、
これを会場に入ってすぐに確認しました。
これでずいぶん気持ちが違いました。
リハーサルが大事なことが改めてわかりました。
二度目で慣れたのか、それとも流れだけ抑えて、
あとはアドリブでやったのが良かったのか。
何とかとちりもせず、無事お勤めを果たせました。