暑い日が続きます。
こう暑いと普段ビールなど召し上がらない人でも、
夕方にコップ一杯くらい飲みたくなるのではないでしょうか。
私のようにアルコールに弱いくせにお酒が好きという人間には、
当然のようにまずはビールを飲まねば夕食が始りません。
これがさらに進んで、最近では、お昼でも同じくビールが飲みたくなりました。
幸いお盆休みで、人と会うわけでもなく、
車を運転するわけでもありませんが、
日の高いうちからアルコールをいただくのは、
ちょっと抵抗があります。
そこでノンアルコールビールの出番です。
10年位前に出たノンアルコールビールは、
ジュースやお茶では嫌だし、車の運転がある場合に、
やむを得ず飲む程度のものでした。
でも、最近では、だいぶビールに近づいた感じがします。
とはいえまだ喜んで飲める物ではありません。
ここでノンアルコールと日本で言っているものは、
「アルコール度数1%未満」のもので、
度数0.9%のものでもノンアルコール飲料とされます。
ですから多量に体に入れれば、
当然問題が起こると思われます。
0.4%のものを通常のビール4%と同じ純粋アルコール換算の
量を体内に入れるには単純計算で10倍飲まねばならず、
現実には心配するレベルではないと思います。
今まで飲んだノンアルコールビールでおいしいと思ったのは、
外出先のレストランで飲んだ、ドイツのレーベンブロイのものでした。
この銘柄はこの時飲んだ一度だけ、現在は国内で販売していないようです。
ですから、暑さの中のあちこち移動する仕事途中の一杯
というバイアスのためによりおいしく感じられたのか、
いまは、確認のしようがありません。
私にとっては「幻のノンアルビール」となっています。
これを思い出したのは、お酒の売場で同じドイツのメーカー、
エルディンガーのアルコールフリーのビールを見つけたからです。
ラベルを見るとアルコール度数は0.39%となっています。
調べてみるとレーベンブロイも同じ程度アルコールが含まれているようです。
早速買い求め、飲んでみると1%以下のアルコールでもアルコールがあると、
本物?のビールに近い感じがします。
国産ノンアルコールビール0.00%の物足りなさは、
わずか0.4%程度のアルコールの有無にあるのでしょうか。
もう一つ考えられる理由として、ドイツのノンアルコールビールは、
一度ちゃんとしたビールにしてから、
アルコールを抜くという作り方が多いと聞きました。
対して、国産のものは税法の関係だそうですが、
一度も1%以上の「お酒」になることがないように作られているのだとか。
アルコール飲料の代替品とはいえ、
高度の技術がなければ脱アルコールをしたり、
空手の寸止めのようなアルコール発酵直前で止めたりは
できないことと思われます。
ビール会社の技術者の方ご苦労が伝わってきます。
ということで、これからも、ますますおいしい
ノンアルコールビール製造の技術向上を祈念し乾杯。