仕事関係のとある事務所の女性職員の送別会に出席したときのことです。
贈り物はみんなで分担するといわれていました。
所長の負担も期待できたようで、
購入係はだいぶ高いスカーフを買ったようでした。
プレゼントを開けた時に、初めて見せてもらいましたが、
落ち着いたデザインで品のいい物でした。
何より色合いが素晴らしく、
なるほどある程度予算を出せば、
いいものが買えるのだなあと改めて感じました。
世の中大概のものはある程度まで、
値段と品質は比例するものだと思います。
農産物や食料品でも、衣料品でも、
サービスなどでも同じことだと思います。
先ほどの衣料品などでは、糸や生地など、
軽い、暖かい、肌触りが良い、丈夫など、
材料が優れているものは当然高価格です。
その他、型紙のパターンなどの複雑なものを使用するなどでも
価格も上がってくるのだと思われます。
この中で色あいも深み感や、輝き感があるものもまた、
価格に比例するような気がします。
洋服やバックは形のデザインや素材や工程に手がかかるほど、
深い色味になってくるようです。
単調な色から複雑な色あいへ、
低価格から高価格へと移ってゆくようです。
その比例関係を如実に感じるのが、キッチンの扉の色です。
これはデザインも何も平滑な面の色の勝負です。
当然メーカーの戦略もあるのでしょう。
塗装の工程が複雑なのか、そもそもその色を作るが難しいのか、
よくわかりません。
でも、グレードが上がるにしたがって、
明らかに色味の良いものが増えてきます。
表面の光沢の感じや平滑感に加え、
色の深みや陰影、輝きなどが加わって、
どうしてもグレードが上のものを
選びたくなるようになっています。
お手頃値段のユニットに
ハイグレード用の扉はつけられません。
よくできています。
11月の半ば第3木曜日は、
ボージョレーヌーボーの解禁日です。
こちらは色で値段が決まるわけではありませんが、
ヌーボーのような若いワインの色と、
熟成させたワインの色は明らかに違います。
色と香りと味が一体となって評価されるのだと思いますが、
やはりここでも色に深みや複雑さがあるものが、
高い評価≒高価格となっています。