楽天は1月4日、昨季限りで戦力外となった島内宏明外野手が現役を引退すると発表しました。
この日は明治大学の先輩で2018年に他界した楽天元監督の星野仙一さんの命日でした。
島内選手は星稜高校~明治大学から2011年ドラフト6位で楽天に入団。
2021年に打点王、2022年に最多安打、ベストナイン、オールスター戦出場2度で地元・仙台で開催された2021年の第2戦でMVPを受賞しました。
島内選手は球団を通じ「プロ入りした当初は、とんでもない世界に来てしまったなと思いました。そのような自分が14年間も現役生活を続けてこられたのは、チームメイト、監督、コーチ、球団スタッフの皆さん、そしていつも温かく応援してくださったファンの皆さんのおかげです。苦しい時期もありましたが、楽天イーグルスでプレーできたことは自分の誇りです。本当にありがとうございました」とコメントしました。
昨年10月3日、楽天は島内選手と新たな契約を結ばないと発表しました。
それから約3カ月。
現役引退を決断した35歳は、ファンに知らせる日にこだわりました。
頭に浮かんだのは2018年1月に70歳で亡くなった恩師の星野仙一さん。
「星野さんがいなかったら自分はこの世界にはいなかった。楽天で14年間やってきて、一番感謝しないといけない人ですから」
1月4日の命日にユニホームを脱ぐことを発表すると決めました。
東日本大地震が起きた2011年の秋のドラフト会議。
「星野さんが(6位で)自分を指名してくれて…。取ってくれる球団はないと思っていた」
2年目の2013年に球団初優勝、そして初の日本一。
優勝時は左肩痛で離脱していたが、日本シリーズには間に合い、闘将を胴上げする歓喜の輪に加わることができました。
2013年の日本一を経験した野手では最後のメンバー。
星野さんが亡くなる2年ほど前、「最後まで楽天でずっとやれよ」と言われたそうです。
天国の恩師に今、なんと伝えたいか。
「ありがとうございました」
島内選手は静かにそう言いました。