歩いた道のり時間が
当たり前じゃなくなった時に
簡単に記憶から消えて
忘れ去られてしまうのだろうか
それはきっと始めに思い出した者の
寂しい記憶となるのだろうか
前向きな捉えが
悲しい記憶となるのだろうか
離れて一人歩いた時
奥底にしまい込んだ時
結末まで一緒に歩んで行くのだろうか
擦り歩く音達が
残像のような耳鳴りになり
心を蝕んでしまうのだろうか
先を知る者は誰も居ず
止まった風に反応しなくなり
途中で書き終えた話を
誰もしなくなる
それはきっと
投げ出した証拠のようで
捨てられた跡
公園の猫のような姿を
羨む日も来るだろう