先週の金曜日から状況が一変しました。

イタリアでコロナウィルスの感染者が出始め、あれやこれやと言う間にどんどん感染者数が増えていきました。

この数日ですでに200を超える感染者数です。

死者は7人。


すごい勢いで数字が増えたこともあり、イタリア人も冷静でいられない人が出てきています。

先週の土曜日の時点で、今週一週間のミラノ全域の全ての学校は休校になり、サッカーや劇場などのイベントも休止になりました。

感染者がおおく出ている地域では、街はガラガラだけど、スーパーにだけ行列ができているし、

薬局は、入店の人数制限をかけているそう。

空港では、サーモグラフィ検査と唾液タンポンの検査もしている様子。


数日、毎日ニュースをエンドレスに流していますが、イタリアの対応の早さにとても驚きました。もちろんいい意味で。


イタリアらしい決断です。

人命第一。


当たり前のことを、当たり前にシンプルに実行にうつすその強さは、ある意味憧れに近い感情すら抱かせます。


その一方、神経質になりすぎている一部の方達によるアジア人への仕打ちも問題となっています。

確かに理不尽だけど、日本でも似たような感情をみんな持っているのも事実なはず。

根底にあるのは、人種差別とはまた違うものな気がします。

しかし、実際、中国で流行りだし、日本にも感染が拡大しているこの状況で、ヨーロッパの人が冷静にいられるかと言われたら、とても難しいことなのだと思います。

ただ、暴言を吐いたり、危害を加えたりするのは別問題。この人たちの中には、もともと差別感情があるのではないかと疑ってしまいます。


実際、私はこの一週間はとりあえず様子を見ながら、基本は家に引き籠もる予定です。

今は外にでて、怖いのはウィルスよりも人です。

私には守るべき息子もいますので、息子を第一に、そして、無駄な感情の起伏を生まないよう落ち着いて、この事態を見守ろうと思っています。


以上、イタリアからお伝えしました。