ある日、国語の教科担任が「受験生なんだから円形脱毛症ができるぐらい必死に勉強しろ」と発言した。内心、大げさだなと思っていた。
10月下旬、2ヶ月ぶりに理容室に行った。髪の長さはのばしたいが、毛量の多い私はいつも通り「がっつり梳いてください」とお願いした。昔から髪が多いのが悩みだった。周りの女の子達はみんなさらさらの髪を靡かせているのに。髪の毛なんかいらないと言っていた。
髪が多いことの利点は将来脱毛の心配が少ない、そう言っていた理容師さんが「あら〜」と言って後頭部を鏡で映して私にみせた。黒々とした髪の毛で埋め尽くされた中に、小さく丸い皮膚の色が確認できた。しばらくしてもう1つ、耳の上にもっと大きな脱毛部分を発見した。
まさか自分がそんなことになっているなんて、考えもしていなかったから驚いた。理容師さんは私を気遣って優しく教えてくれたから良かった。母に報告するとショックがっていたが、すぐに皮膚科に連れて行ってくれた。血液検査は異常なしで塗り薬、飲み薬を処方されたが効果は感じられなかった。
そこで総合病院に通院することにし、11月下旬にはステロイドパルス治療で2泊3日の入院をした。1日1時間程度の点滴を3回繰り返す以外は、健康的な食事をとり個室でのんびりと過ごしていた。
次回、入院中〜退院後の様子をお届けします