長くなりそうなので2回に分けて書きます。


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さて、今日は、退院後初めての診察の日。一人で病院に行ってきました。予約は13時。余裕を持って行くために最寄り駅12時1分発の電車に乗ることにしました。自宅玄関から駅のホームまでは、元気なときは7~8分。今日は15分弱もかかりました。疲れました。予定の電車にあやうく乗り遅れるところでした。ま、次の電車もすぐに来るんですけどね。


ただ、私の自宅の最寄り駅までは、まわりの人々とそんなに歩くスピード変わらなかったんですよ、実は。小股でゆーっくり歩いたんですが、なぜか、前の若い女性との距離は変わらず。後ろから追い越す人もほとんどなし。昼間、駅に向かう人たちはいいですね~。なんかとても余裕がある感じ。普段、私がいかにセカセカ歩いてるかってことなんですかね。まあ、通勤時間帯の人たちって、皆、セカセカ早歩きですよね。


病院に行くまでに一度乗り換えたんですが、その乗り換え駅は都心にあります。で、駅構内はサラリーマンでごった返しています。急ぎ足のサラリーマンの動き波に乗るのはやっぱり無理でした・・・。端っこをゆっくり歩きましたよ。


12時40分くらいには婦人科待合室に着いたんですが、まだ診察を待っている患者さんが結構いました。30代のキャリアウーマン系の人も何人かいましたね。皆、細っこい。自分は痩せたなあ、と思ってましたが、他の人はもっと細っこい。かなり待たされているようでイライラしている人もいました。私は予約があったので、すぐに呼ばれましたけど。


医師に調子を聞かれ、だいぶよいです、たまに痛みがありますが、と答えました。あと、出血の有無とか、お通じのこととか聞かれました。じゃ、内診ね、ということになり内診室へ。退院時のときは内診台に上がるのが一苦労だったんですが、今回はスムーズ。腹筋が使えているということですね。あと、内診、痛いかなー、とドキドキしてたんですが、多少のイヤーな感じの違和感があるだけで痛みはありませんでした。


主治医:

「じゃ、ちょっとお腹押しますからねー。んん?このお腹に貼ってあるの、なーに?」

私:

(かなり動揺して、早口&どもりながら)

「え、あ、あ、あのですね、な、なんか、調べてたら、テープ貼って傷を目立たなくする方法があるとかいうのをちょっと見つけたもので・・・。近所の薬局でテープ適当に買ってきて、ちょっと貼ってみました・・・。フフ。」

主治医:

(クスッと笑いながら)

「ああ、そうなの。あのねー、これじゃ、全然ダメだからー。」

私:

(内診中なのに、笑いを抑えられなくなり、腹筋ヒクヒクさせて笑いを堪えながら)

「えっ、全然ダメですかー?あれーおかしいなあ。全然ダメですかあ。ふっふっふっふっ、(とうとう我慢できなくなり) あっははははーっ。」

主治医:

(明らかに笑いを押し殺しながら)

「うん、ダメだよー。なに、傷、気になるのー?」

私:

「ええ、一応やっぱ気になりますよ。」

主治医:

「そっかあ。じゃ、後で教えるからね。とにかくこれじゃダメからさぁ。」


と何度も何度もダメ出しされ、ちょっと凹みながらでもニヤニヤしながら内診台を降り、身支度を整えて診察室に戻りました。


で、先生が処方してくれたのが「ドレニゾン・テープ(7.5cm×10cm)」というシート。ステロイド剤らしいです。「5枚にする?人によっては10枚もってく人もいるよ。」と言われたので、多めに10枚もらいました。これを1cm幅くらいに切って、傷の上に沿って縦に貼り付けるというもの。1枚の幅が7.5cmだから、7~8枚取れるかな、と言われたんですが、8枚ですね。シートの真ん中に線が入ってるから、片側4枚ずつのほうが切り分け易い。剥離紙を剥がしてスコッチテープみたいな半透明のテープを傷にペターっと貼ります。どうせ傷の下のほうは見えにくいし、もう毛が生えてきてて貼りにくいので、上から10cmに貼ってます(傷の長さは14cm)。


先生には2~3日に1回の交換でいいよ、と言われましたが、薬剤師からはシャワー浴びたら剥がれやすいので毎日交換になるかも、と言われました。でも、意外に剥がれないんですよ。さすが先生、結構物知り。


ネットで見た横貼りのテープ療法というのはどういう時にやるといいのかなあ。不明。私、以前の傷は何もしなくてもケロイドにはならなかったし、今回のも結構キレイ(まだ赤いことは赤いんですが)。今から傷がもりあがって腫れるということはなさそうな気がするのだけど、しばらくしてからケロイドになる場合があるって書いてあったりもするし・・・。とりあえず、ドレニゾンテープを続けてみます。きっと個人差があるんだろうから、傷が気になる場合には、ネットだけの情報に頼らないで医師に相談するのがよい、ということなのでしょうかね。位の


★注意★

私が主治医にダメだしされたテープの貼り方は、あくまで「術後20~21日目 」の最初に書かれた術後のものです。傷が見えないくらいにビシッとテープを貼る様式ではありません。


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さて、医師の診察結果については次回書きます。



術後20日目


私のお腹の傷は、縦切りでへそ下13~14cmくらい。術後、横3~4cm×縦5mmの短冊形のテープ12枚が、そのテープの長手方向が傷に対して直角になるように(つまり「シシトウ串焼きの串を傷とすれば、シシトウがテープ」、あるいは「アンテナ」みたいな感じ。)5mm間隔で貼ってありました。術後10日目にこのテープを剥がしました。「術後10日目 」の記事を参照。


術後、回診に来た医師には、「このテープは傷がくっつくときに盛り上がるのを防ぐためのものです。かぶれとかが無い限り、自然に剥がれるまで貼っておいたほうがいいですよ。」と言われました。でも退院時の診察で、主治医からは「それ、すぐに剥がしたほうがいいよ~。かぶれるからね。」と言われました。さて、どうしたものか・・・。


で、術後8日目くらいから傷が痒くなってきていたし、テープに乾いた血がついてたりしてて嫌な感じだったので、術後10日目に剥がしました。剥がすときは別に痛くなくて、くすぐったい感じかな。でも剥がしても相変わらず痒かったです。


傷自体、私としてはキレイだと思ったんです。ええ、評判どおり(?)、以前の手術のときよりもキレイ。ところが、ネットで調べていて、「テープ療法」という傷跡を目立たなくする方法があるのを知りました。なんか、数ヶ月貼るらしい。ネットで調べた、ある「子宮筋腫」の手術体験記には、術後貼ってあったテープを2ヶ月も貼りっぱなしだったと書いてありました。がーん ガクリ(黒背景用) さっさとテープ剥がしてしまったヨ、と後悔。早速、薬局でニチバンの不織布粘着性包帯「メッシュポアテープ」(幅38mm)を買ってきました。これでいいのか?でもこんな感じのが傷に貼ってあったし、大丈夫よね。というわけで、夜シャワーを浴びた後、術後に貼ってあったようにテープをお腹の傷のところに貼りました。ネットで見たテープ療法では3M製のテープを傷を全部覆い隠すように傷に対して垂直に何枚もビッシリシッカリ貼り付ける、しかもテープの端っこは重ね貼りする、ようなことが書いてありましたが、私はとりあえず術後貼ってあったような感じで貼ってみました。ははは、これ、後日談があるんです。 えへへ…えへへ…えへへ…


術後21日目


今日は天気が悪く、気乗りしなかったので外の散歩はとりやめ。夜7時過ぎに近所のスーパーに買い物しに行きました。かなり歩くのが普通っぽくなってきました。まだ走れないけど・・・。 ムムム


さて、明日は退院後、はじめの診察です。電車を乗り継いで病院に行かなくてはなりません。駅に行くのは久しぶり。電車に乗るのも久しぶり。まあ、ゆっくり歩けば大丈夫でしょう。がんばらなくちゃーね。


では、また。


元気です。トイレも普通に行けるようになってます。少~し腸が動くような違和感がありますけど。


「一応元気」というのは、やはり健康な人に比べると、体力なさすぎるんじゃないか疑惑があるからです。昨日も今日も外出したけど、テキパキ動けません。走れませんし。そうすると、ちょっと落ち込むわけです。


体調いいかなー、と思っても、夜ちょっとでも食べ過ぎたりするとお腹が痛みます。お腹の中の何かが捻じれるような感じとか、キリキリっとした痛みがあります。お腹の中って見えないので何がどうなってるのか分からないから少々不安になったり・・・。家の中でスタスタ歩く練習してるときも、下腹部がドーンと痛くなったりします。


一見、他人には元気そうに見えると思います。で、外を歩いていると、ぶつかりそうな勢いでこちらに向かって歩いてくる人がいます。でもサッとかわすことができない。いや、できるのかもしれないけど、まだ勘が鈍っているのか機敏に反応できない。なんかドンくさくって。ほら、前の人を追い越そうとして狭いところをすり抜けてくる人っているでしょ?身体があたりそうな感じですれ違おうとする人。そういう人に対しては、手で防御してます。ちょっと待ってウキャー!、やめてーパー、のポーズ。お腹に当たられたら、たまったもんじゃないし。そうすると大抵の人は立ち止まるか避けてくれます。そういうわけで、外の世界はまだまだ怖いです。満員電車での通勤はやはり恐怖ですねー。皆、殺気立ってて、我先に、という雰囲気ですから。


山口県光市の事件、死刑判決が出ました。被害者のご主人がおっしゃっていたように、長いですね。こんなに長い間、遺族の方はほんとに辛かっただろうと思います。死刑制度そのものに対し賛否両論あります。どちらの言い分もうなずける点があります。でももし、私が被害者の遺族だったら、やはり死刑を望むだろうと思います。突然、幸せを奪われたわけですから。普通に生活していただけで、何も悪いことしてないのにあんなに酷い殺され方するなんて。被害者にとって、加害者の事情なんて全く関係無いですからね。でも今回のご主人のようにこんなに長い間がんばれるかは分かりません。途中で辛くなってあきらめてしまうかも。いろんなことを考えさせられる事件・裁判でした。


来年から裁判員制度がはじまります。(私も「裁判員参上」の看板見ました。確かに、うーん、なんだかなあ、と思いました。まだ「裁判員誕生」のほうがマシな感じがします。)今までは、テレビや新聞・雑誌で事件の内容を見てるだけで、他人事のように「ふん、また無期懲役か。」とか、「懲役○年か。短いなあ。」とか思っていました。でも今後もし自分が裁判員になったとき、果たして「死刑判決」を出せるのか・・・。その責任の重さに押しつぶされそうな気がします。


この「死刑判決」でドーンとした重いものを感じた理由は今回の病気です。手術前、「悪性の可能性がある」と医者に言われました。生きた心地がしませんでした。今の医療技術をもってすれば、即、癌=不治の病、ではありません。発見が早ければ早いほど助かる確率が上がります。そういうの、十分分かっているつもりでした。家族にも癌だったけど元気になった者もいますし、知人がステージIVの消化器系の癌で手術したときも、大丈夫、きっと治るよ、と心の中で思いました。それなのに、自分が悪性かもしれない、と言われると、恐怖に陥るのです。考えたことも無かった自分の「死」というものを少しでも意識するだけで、ものすごく怖い。まわりの人に、「大丈夫だよ~。簡単な手術だよ。」とか「手術すれば治るんでしょ。」と言われても、ふん、人の気持ちも知らないで、と思ったりしましたし。皆、悪気があって言ってるのではなく、励ますために言ってくれてるのに。ほんと、手術前は妙にヒネクレてるときがありましたね。


死といっても、病死だけじゃなく、事故死、殺人、自殺、戦死、餓死、死刑執行(こんなのはごく稀ですけどネ)など様々あります。今、自宅療養していて時間があったので、結構あれこれネットで読んだりしましたから、死刑制度やら、病気やらに関して、思ったこと感じたことが沢山あります。また機会があれば書きたいと思います。


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さあ、そろそろ勉強しなくては。今日のノルマ、なんとか達成したいし。今更~、という状況になってきてはいるのですが、昨日からぼちぼち勉強開始しました。ま、ま、間に合うのか!?


ではまた。

夜中の発汗無し。トイレ1回。


今日は少し気分がよくなってきました。会社の方からいろいろお見舞いもらったのでお礼のメールをしなくちゃ、と思いましたが、メール書く気力はまだありません。退院前、携帯から「退院します!私って驚異的な回復力なの!」と自慢げな元気いっぱいのメールを皆に送ったものの、退院時から痛みと脳貧血との闘いで落ち込み気味だったのでメール書ける状態じゃなかったのです。メール書くのは明日にしようと思います。


会社の方からゼリーやらチョコレート菓子詰め合わせやらを頂きました。エネルギー不足の私にはもってこいのお見舞いです。お酒好きで、どちらかというと甘いものはあまり食べないほうだったんですが、病気で体力が低下しているときって甘いものが無性に食べたくなるんですね。もちろん、私は胃の調子がよいからなんでしょうけど。


夕食後、またお腹が張って痛くて、しばらくウンウンうなってました。相変わらずの症状に、夫は心配そうです。ただ、トイレは多少の痛みと違和感はありますが、かなりラクになってきました。この調子で症状無しの状態までもっていければ嬉しいのですが。


今日飲んだ薬

朝、昼、晩:ソランタール(鎮痛薬)、セルベックス(胃薬)

朝、晩:マグミット錠(緩下剤)

寝る前:マイスリー10mg(眠剤)半錠
朝、晩:セレベント50ディスカスとフルタイド200ディスカス吸入


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とりあえず、このテーマ「2度目の手術(術後7日~11日)」は終了です。11日目までは毎日少しずつはよくなっているものの、あまり体調がよくなくて元気がなかったのです。

昨日買った薄手の布団のおかげで、昨日は汗をかくこともなく快適に眠れました。布団のせいだったのかなー。でも夜中のトイレは行きました。夜中のトイレが治らなかったらイヤだなあ。


体重は朝50キロ。少し戻ってきたかな。今日は寒いので外出なし。風邪を引いたらまずいので。お腹の痛みのせいで、咳はまだできませんからね。軽~くケホケホする程度ならできますけど。


脳貧血や立ちくらみも少しずつよくなってきています。自宅の廊下で歩く練習をしています。一気に600メートル歩いたりして。家の中ではスタスタ歩いてる感じなんですが、これはあくまで家の中の感覚。夫いわく「廊下は狭いし、家の中は壁があるから相対的に速く感じるだけ。歩くの、まだまだ遅いよ。」とのこと。確かに、昨日の外出で、自分の歩くスピードの遅さに驚愕しましたからね。お年寄りよりも遅いって、どうなの、って感じです。術前はあんなにエアロビクスとかステップとかしてたのに。自宅から駅までとか、あんなに早歩きだったのに。会社の同僚たちにも、kinakoさんって歩くの早いよねー、ついていけないよ、と言われ、ランチに行くときのお店の席取りは私担当だったりしたのに。これもしばらくの我慢なんでしょうけどね。


夕食後、お腹が苦しくてソファの上で苦しんでたら、いつの間にかうたた寝してしまいました。気づいたら10時過ぎ。遅くなってしまったけど気持ち悪かったのでシャワー浴びて髪を洗いました。その後、傷口が盛り上がるのを抑制するテープを剥がしました。退院時、主治医にはすぐに取っていいよ、かぶれるから、と言われましたが、別の若い医師には自然にはがれるまでそのままのほうがいい、と言われていました。どーしようかと思ったんですが、痒くなってきたので夫にテープを剥がしてもらいました。テープ負けして水膨れになったりすることもあるらしい。傷口は退院時からキレイで乾いているらしいし(らしい、というのは自分で見れないので夫に見てもらってたんですよ)、もうテープを剥がしても傷が盛り上がるなんてことはないだろう、と思いましたし。


今日飲んだ薬

朝、昼、晩:ソランタール(鎮痛薬)、セルベックス(胃薬)

朝、晩:マグミット錠(緩下剤)

寝る前:マイスリー10mg(眠剤)半錠
朝、晩:セレベント50ディスカスとフルタイド200ディスカス吸入