博多からJR九州のみどり号に乗り換え、長崎県に向かいます。この線路がね、古いのか…よく揺れるのよ。体がガクガク揺さぶられるくらい運動になったらいいのだが
早いけれど、博多のおにぎりで腹ごしらえ。
炙りかしわおにぎり¥340円。(高いね)
右に見える本が、旅のお供…佐野洋子さんのエッセイ「シズコさん」です。
シズコさんってね、佐野さんのお母さんよ。これから…私も母に会いに行こうとしてるところに。←偶然予約本が届いたの



ふりはらったときから、わたしは母の手にさわった事がない。(本文から)
大学時代から、母親の元を離れて距離を置いてきた洋子さん。自分で建てた家なのに、母は洋子さんの弟夫婦から追い出されるようにして、洋子さんの元で暮らし始め、その後認知症が発症して、シズコさんは老人ホームに移り住みます。
ありがとう」(中略)
私は50年以上の年月、私を苦しめていた
自責の念から解放された。
ここから、きなことカズコさん
私の母が暮らしているのは、認知症のある人のグループホームです。1年前は「今のうちに会いに来てください」と病院に呼ばれたほど具合の悪かった母が…笑顔で暮らしています。
以下、長崎弁
私:こんにちは〜
カズコさん、娘さんのこらしたよ。←来た
お母さん〜
名前、だいか、わかる〜❓←誰か
う〜んと、きなこばい。←本当は本名で。
わ〜、良かった〜。みんなであはは
母の個室で、お土産のメロンゼリーを食べたり、妹からの伝言を伝えたり、写真を見て昔話をしたり。
今回も美空ひばりさんの歌を歌ったり←母、歌詞を覚えてるのよ。
ん
母の様子が怪しくて、お尻をのぞくと…出てまして、スタッフさんに来てもらったり
その後、リビングに移って…
以前から昔からの知り合いの女性がいらしたのですが、また1人、旧知の方がご入居に
隣町に住んどらした〇〇さんよ。
娘です〜よろしくお願いします〜。と、挨拶しました。「どこに住んどらすと?」「神戸なんで、なかなか来れなくて〜」
皆さん、笑顔です。
「ばぁちゃんを神戸に呼んだら良かったね」と息子に言われたことがありましたが、住み慣れた町に暮らすことの良さも、あるなぁと思います。
スタッフさんに「カズコさん、おもしろかとです」と言っていただいて、母が昔ながらの世話焼き気質をまだ発揮できていることを感じました。
・・・・
・・・・
カズコさんも、40歳で夫を亡くし、その後自力で家を新築し、子供たちを育てあげ…
佐野洋子さんのお母様シズコさんとの共通点がいろいろあります。
本を読んで感じたことは、
母が嫌だとか苦手だと思うこと、あまり無かったなぁ ってこと。いい母だったのね。
そしてなにか、母の役に立つようなこと、できてたっけなぁ ってこと。これからか
今、日本には100歳以上の方が10万人近くいらっしゃるそうです。母もあと4年と少しで
墓は 実家は
などと亡くなった後の心配より、もっと考えるべきこと、あるよね・・・
