いい人がいるなんて、思いません。

思えません。





私はどうなるのかわからないけど、どうか好きなままでいられますように。



田園調布までは、あと少し。
体の中に異物がある感じ。

誰かと目をあわせるのも恐くて、ひたすら携帯を片手にあるく。



透明人間になれたらどれだけ楽だろう。




誰かに気づかれるわけでもなく
静かに一生を終えるの。





想像するだけで

ぞくぞくする。




晴れていたなら、こんな気持ちもどこかへ翔んでいってしまっただろうに。




傘の隙間から眺める景色は、狭くて、暗くて

せめて雨のぽつぽつという音を消したくて
iPodから流れるメロディで耳をふさいだ。



春からしっかり普通と言われる生活に復帰できるのかな。



普通なんて消えてしまえばいいのに。
ひたすら描いた。


描いて、描いて、描きなぐった。





0.3mmのシャーペンは私の心を少しは落ち着かせてくれたのだろうか。




眠ることなどできない。






人間って難しい。

昔の自分などに、もう戻りたくない。




どうか、あなたのことをずっと好きでいさせてください。





それ以外、何も望みはしませんから。