【アシュター・シェラン】
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我々のスペースシップの装備について、
あなた方に詳しく説き明かすのは
我々の仕事ではない。
だが我々が起こす奇跡と
呼ばれるような現象について、
あなた方に何らかの知識を
得てもらうことはできる。
我々はさまざまなタイプの
スペースシップを所有しているが、
その一部についてはあなた方も
すでに目撃しているはずである。
一般的に我々は小型船で飛行するが、
中型のスペースシップでも飛行する。
太古の昔に建造されたような
高性能な船は、
地上から遥か離れた
超高度飛行だけに用いられる。
まず我々の空母の性能について
簡単に説明するが、
私がエンジニア兼司令官を務める
巨大航空母艦A.S. 型は、
光速の5割増しのスピードで
航行可能である。
また宇宙空間においてこの空母は、
原子変化を促す周波数と
同調することができる。
これほどの光速になると、
実質的に物理的宇宙は
超越されてしまうので、
我々の体も変化する。
つまり、
どんな物質にぶつかろうとも、
何の痕跡も残すことなく
すり抜けてしまえるようになるのだ。
またあなた方が想像も及ばないような
光速にまで達すると、
5次元への通路が開き、
たとえ高密度を持った物質であっても、
すべて通り抜けることが
できるようになるのである。
さらに反重力は
極めて強力になるために、
磁力が岩の磁極をも反転させてしまう。
このような力は、
あなた方のレーダーでも
キャッチすることが可能なはずである。
また速度を落として、
巨大スペースシップを
見えなくすることもできる。
このようなスペースシップには、
生活必需品がすべて積み込まれており、
生存上欠かせない物質については、
船内で生産できるように
設備も整っている。
たとえば、
自由電子から食料を作り出したり、
高密度物質から水を
量産したりすることもできるのである。
このほか豊かな食生活や
必須ビタミンを確保するためにも、
温室やさまざまな気候を
再現できる装置なども
船内に設けられている。
もし望むなら、
一生をスペースシップにおいて
過ごすことも実際に可能であり、
そうして際限なく宇宙を
駆け巡ることもできる。
しかし、
あなた方地球人類は
あまり向こう見ずな幻想を
抱かないほうがよい。
なぜならあなた方のテクノロジーが
突き進んでいる現在の道筋には、
宇宙旅行はあり得ないからだ。
宇宙には、
地球のテクノロジーでは
歯が立たないような多くの
危険があることを
あなた方は知らないのだ。
我々の巨大スペースシップA.S.を
地球に着陸させることは可能であるが、
この地球にはそのような
適当な場所がないのである、
もし山に着陸しなければ
ならないのであれば、
耐久性に優れた岩山が望ましい。
スペースシップの
反重力線(電磁放射線)は
あらゆる方向に照射できるし、
方向転換も瞬時に可能で、
タイムラグなしに作動する。
このような我々のスペースシップは、
日中は黒い雲のように見え、
反重力が作動中の夜間には、
赤く燃える柱のように
目に映るであろう。
また船は、
大量の水を引きつけることも、
跳ね除けることもできる。
船が発する強力な磁力を帯びた大気は、
赤い光を放つ。
また大気中に
白い糸状のものが形成され、
ひらひら飛び回ったかと思うと、
すぐ消え失せる。
それは炎か煙のように見え、
降下するときだけ
雪のように白いのである。
我々が宇宙を横断しながら
旅するのであれば、
自分たちも宇宙旅行ができると
あなた方は考えている。
しかしそれは思い違いである。
我々は神の使者であるが、
あなた方は神への信仰心を持たない
暴力的で好戦的な、
争いを好む地球人類なのである。
神の艦隊はミサイルなど
発射しないということを、
あなた方は十分に
わきまえねばならない。
我々が望むのは、
平和と調和である。
地球は宇宙銀河同盟に属しない
数少ない惑星の一つである。
地球における紛争の原因が取り除かれ、
戦争に対する全面放棄が
実現することによって始めて、
地球はこの銀河同盟に
属することが許されるのだ。
モーセの時代の5000年前から、
我々の祖先は
宇宙旅行をしていたのであるから、
当然ながらテクノロジーの分野では、
あなた方より数千年分進んでいた。
しかしそれだけではなくあなた方は、
神に対する信仰においても
数千年分は後れをとっている。
かつてモーセはスペースシップ内で
40日間教育を受けた。
なぜならシナイ山で待機していた民は
実に頑固な石頭で、
我々の祖先は彼らの教育に
手を焼いていたからであった。
地球人は神の教えを
必要としていたのである。
また、
地球人の行ないがもとで、
アトランティス大陸が
丸ごと破壊されてしまった。
邪悪な霊の発明家による実験により、
大陸の地下に空洞が生じた結果、
アトランティスは
海底に沈んでしまったのである。
ノアの箱舟の話は、
このニュースを基にした
単なる伝説に過ぎない。
モーセは神が派遣された
輝くスペースシップの船内で、
神の計画について学んだ。
彼はその教えをメモする必要はなく、
彼には当時の言葉で書かれた
石板が授けられた。
我々の祖先である
「小さな聖人」たちは、
この石板の特別な重要性について
モーセを教え諭(さと)した。
そして、
石板を保管するために
聖櫃(せいひつ)、
アークと呼ばれる箱が用意された。
しかし当時の司祭たちは、
石板に記された文書の
詳細な内容を知ったとき、憤慨し、
宇宙艦隊の空母が
視界から消えるやいなや、
すべての石板を破壊してしまったのだ。
司祭と民衆の間で
神への崇拝が持続したのは、
赤く燃えるスペースシップが
彼らの目前にある間だけであった。
船が去るやいなや
すべての敬意は消えうせ、
地球人たちは以前と同じ
生活に戻ってしまった。
政治権力を握っていた司祭たちは、
民衆をやすやすと支配下におさめ、
彼らを意のままに牛耳るようになった。
なぜなら司祭たちが
神の来訪を利用したからである。
その後さらに時代が下って、
彼らは暗記していた
いくつかの条項を書き換えた。
しかも書き加えられた部分のすべては、
モーセを通して
神が編纂されたものであると偽り、
自分たちの偽りを
モーセと神のせいにしてしまったのだ。
偽造された戒律と指針は、
すべて神からの
授かりものであると公言された。
そして、
ありとあらゆる殺人やペテン、
奴隷制度が容認されたのである。
それは神の名を語った他国への侵攻や、
土着民族の虐殺であり、
あらゆる戦争が可能となったのである。
つまりあらゆる場面で、
「この人々を処罰すること、
奴隷にすること、殺すことは、
神の聖なるみ心である」
と付け加えたのである。
そして、
我々の祖先の堪忍(かんにん)袋の緒は
切れてしまった。
祖先たちは、
彼らを運命の為すがままに任せて
見捨てたのであった。
その後、神は、
宇宙船シャー号による地球への
新たな計画は行なわれなかった。
むしろ与えた律法が適切に尊重され、
有効に機能するように
望まれたのであった。
そこで神は、
シナイ山や紅海で
見られたものよりも遥かに壮大で、
印象的な奇跡を起こされたのであった。
それがキリストの派遣である。
神は、我々の祖先の
「小さな聖人たち」の一員であって、
宇宙船の司令官であるキリストが、
イスラエルの民として
生まれ変わるようにされたのである。
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宇宙艦隊司令官
アシュター・シェランかく語りき
『地球着陸を目前に控えて』
アシュター・シェラン
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転載元↓
zeraniumのブログ