置き手紙~家政婦のキム~
さぁ~今夜も仕事だ
木曜日の夜だし、寒いし、雪降りそうだし・・・
客足はどうかなぁ~
なんてことを色々考えながら出勤した
家事手伝いのキム
店に入り、まず見る所は “PA卓” である
いわゆる音響卓である
店主から何かあれば、置手紙でその日の用が文章化されてる
今夜はというと・・・・
あった。。
なんだろ・・・
・・・
「ふ~ん、すずめか・・すずめがねぇ~」
「あるよね、あるある、よくあるよ。すずめがね店内にね」
「あるよ、ある」
「って、ないわ!!!」
うわぁ~まいったな・・・すずめかよ・・・
この置手紙の意味は毎度のことなのであるが
俺様の意思には関係なく
「何とかしておいてください」
ということに他ならない
いわゆる業務命令といいましょうか
仕事といえば、まぁ~それにあたるのである
なので基本、店には誰もいないのだが
「承知しました」
と、独白・家政婦のミタなのである
ちなみに俺様は “ミタ” ではないので
“家政婦のキム”
ということなのである
ん?家政婦?・・・ “婦”なのか???
まぁ~もう、この際そんな事はどうでもイイ
とにもかくにも行方不明者 “スズメ” を捜索しなければイカン
置手紙には、すずめの体調がご丁寧に書かれてはいるが・・・
「死にそうなので、もう動けないかも・・・」って・・・・
店のどの辺で死にそうなのか教えてほしい
どうする。。。このまま発見できずにお客さんが来て
踏んづけでもしたら
様々そのときの状況をイメージするが、良い事なんて一つもない
踏んづけた人の足の裏にトラウマができるだけだ・・
と、隈なく店内を探し回ったが“奴”は出てこない
しかたがないので開店作業をおもむろに始めた
その時である!!!
厨房でお湯を沸かそうとヤカンを手に取ったその瞬間
俺様の頭上で
「バタバタバタバタ!!!!!!!」
えぇ・・死ぬかと思いました・・・
ビビリましたよ、本当に。。。
“奴”は厨房におりました
狭い厨房だが隠れるところはいっぱいある“奴”にとっては
不思議の国のアリス
の体感ブースといったところか
最初は「おぉ~おぉ~!」とおののいていた俺様だが
不思議だね、時間が経つと慣れてきて
奴にビビらず近寄れるまでになり
最終的に片言ではあるが会話までできる様になった
それもこれも、スピードラーニングのおかげです
石川僚くんもコレで “すずめ” と話せるようになりました
・・・
はいはい、悪かった悪かった、、ないない
奴と格闘しながら捕獲方法も超考えた結果、ふと
舌切り雀を思い出す
「あ、ザルを使おう・・」
そして雀語で話すんだ
そうだ “江戸屋猫八” になるんだ
チュンチュン言いながら “奴” に近寄る
この “チュンチュン” が結構、奴が反応する音だったりする
さすが、猫八
トータル30分近く、江戸屋猫八状態でスズメを追いかけ
なんとか、なんとか、無事捕獲完了
街の安全・平和を守る為、警視庁24時
今日も悪という悪に目を光らせ
戦い続けるのであった
あ、カフェバー空ね
ありがとう!家政婦のキム!
ありがとう!ありがとう!
ん?家政婦?・・・ “婦”なのか???



