一般質問の内容その3です。

 

 

政策評価についてです。

 

 

目的意識をもって、

もっとしっかりと書いてほしいという気持ちからの質問です。

 

 

一つ一つの事業には目的があり、

その目的に沿って最適な手段がとられているのか、結果は出ているのか、

また、市民のとってわかりやすい形・場所での公表がされているか。

 

市の事業は、すべて住民福祉の向上のために実施しているものですので、

事業の内容を見たうえで、

市民の皆様からも意見が来るような政策評価になっていけばと思っています。

 

そのための環境を整えるための質問です。

 

 

かなりマニアックであることは承知していますが大事な部分です。

 

 

写真の資料を担当の方にいただき、

そこに書き込みなどをしながら打ち合わせをしました。

 

 

 

 

 

【質問】

市はこのほど、「第5次枚方市総合計画等に係る施策評価について」ということで、今後の施策評価に係る基本的な考え方や手法を示されましたので、タイミングも踏まえて質問をいたします。

私は、これまで市の決算や事務事業の進捗状況の確認を行うにあたり、毎年作成されています施策評価シートや事務事業実績測定調書を参考にしてきましたが、それらの内容を見ていると、調書などを作成する意義や必要性を理解されないまま、ただ漫然と作成している部署もあるのではないかと感じます。

その原因として、施策評価や事務事業実績測定を行う、意義・目的意識が十分浸透していないことや、施策と事務事業の相互間の関連性の認識が薄いこと、そして、このような政策評価は市民や議会に公表することで説明責任を果たすためもあると思うのですが、注目度が低いことが一因であると思っています。

そこで、まず、意義・目的意識の方から伺いますが、確認の意味で、施策評価と事務事業実績測定の違いや位置付け、相互間の関連性について、改めてお伺いします。

 

 

【答弁】

施策評価については、総合計画における基本計画に掲げた施策について、取り組みの進捗状況を適切に評価し、継続的に改善を図っていくことを目的として、実施していくこととしております。

基本計画の施策評価にあたりましては、基本計画の具体化を図るため策定しました実行計画に基づく取り組みについて、毎年度、検証・評価を行い、実行計画4年間の総括をもとに施策評価を行っていくこととしております。

事務事業実績測定につきましては、実行計画対象事業に加え、経常的事務も含めた約1000の各事務事業について、取り組み実績やコストなどを把握するとともに、今後の事務事業の執行に反映することを目的として、毎年度、実施しております。

 また、先ほど申し上げました実行計画の検証・評価を行う際には、各実行計画ごとに関連いたします事務事業実績測定の内容を踏まえていくこととしております。

 

 

 

 

【質問】

政策評価について、2回目の質問をさせていただきます。

 先ほど、施策評価と事務事業実績測定の関連性などについてご答弁をいただきましたが、イメージとしては、一番上に総合計画の基本計画における施策があり、その下に実行計画、さらにその下に各事務事業がぶら下がっている。施策が目的でそれを実現するための手段としての実行計画、実行計画を実現するための手段として事務事業、と、政策のロジックモデルが組まれている状態がベストです。そして、それぞれの段階で、PDCAサイクルに基づく見直しを行っているといったイメージになるかと思います。

 より適切に施策評価を行っていくためには、それぞれの段階における検証・評価をしっかりと行っていくことはもちろんですが、相互間の目的と手段の関連性を明確にしておく必要があるかと思います。

 本年3月に新たに策定された総合計画と実行計画を見てみますと、同じ施策体系となっており整合が一定図れている状況です。

 事務事業実績測定については、次回の実施分から、新総合計画に基づく位置付けとなるものと思いますが、より適切な評価を行っていくためには、実行計画と各事務事業の関連性についても明確にしていく必要があると考えます。市の見解をお伺いします。

 

【答弁】

より適切な評価を行っていくうえで、相互間の関連性を明確にしていくことは必要であると考えております。

議員ご指摘の点につきましては、平成28年度の実績に基づく事務事業実績測定に向けて、実行計画と事務事業の関連付けについて検討をすすめているところでございます。

 

 

【質問】

この施策評価の取り組みをより有効なものとするためには、今申し上げました相互間の目的と手段の関連性をよりわかりやすくし、事業の意義・目的意識を持っていただきたいと思います。そして、それとともに、もう一方の、多くの市民の皆様に見ていただくことで、施策評価に対する注目度も上がり、職員の皆さんも緊張感を持って、評価していくことにつながるかと思います。そこで、相互間の関連性をより分かりやすく公表する方策を検討していく必要があると考えますが、市の見解をお伺いします。

 

【答弁】

これまで施策評価と事務事業実績測定につきましては、個別に公表を行っていることから、相互間の関連性がわかりにくいといった課題がございます。

今後、相互間の関連性をよりわかりやすくお示しできるよう、実行計画と事務事業の関連付けの検討を行っていく中で、一体的な公表などについてもあわせて検討を行ってまいります。

 

 

【質問】

是非、施策評価や事務事業実績測定について、相互間の関連性がわかりやすい形での公表をお願いしておきます。

また、現在いずれも市のホームページにおいて公表をされていますが、市民からすると、ホームページのどこに掲載されているのかわかりにくいかと思います。市民との協働の観点から行政運営の最も重要となる実行計画や予算の検討段階の情報などを公表し、共通の課題認識を持つことを目的とした「オープンひらかた」のサイトだとトップからワンクリックで開くことができ、市民にも見ていただきやすいサイトですので、「オープンひらかた」へ掲載すべきと思います。

そして、施策評価や事務事業実績測定については市民からの関心度を高めるためにも、公表するだけでなく、それらに対する市民からの声を聞くなど、積極的な市民参加を促す仕組みが必要かと思います。特に、施策評価にあたっては、これまで毎年実施していた市民意識調査を今後は4年ごとに実施するということでもありますので、なおさら、そういった仕組みが必要になるかと思いますが、市の見解をお伺います。

 

【答弁】

施策評価や事務事業実績測定については、より多くの市民に見ていただけるよう、市のホームページにおいて、より分かりやすい形で公表していきたいと考えております。

 

 

【意見要望】

今ちょうどとある証券会社のCMでも、「レンガを積んで橋をつくる仕事がある、目的を知らずにレンガを積むのと橋をつくるとしってレンガを積むのでは出来上がりが違うはずだ、目的のある仕事をしよう。」とあります、おそらくこれは、3人のレンガ職人の話になぞらえたCMだと思います。レンガを積んでいる3人の職人がいて、何をしているのか聞いた時に、1人目は、

「見ればわかるだろう。親方の命令で“レンガ”を積んでいるんだよ。大変だからもうこりごりだよ」

と面倒臭そうに答えました。

 

2人目は、

「レンガを積んで“壁”を作っているんだ。この仕事は大変だが、賃金が良いからやっているんだ。」と。

 

3人目は、

「レンガを積んで、完成まで100年以上かかる“教会の大聖堂”を造っているんだ。この教会は多くの信者の心のよりどころとなり、完成したら多くの人が喜ぶだろう。こんな仕事に就けてとても光栄だよ」と。

 

3人のレンガ職人は、「レンガを積んでいる」という仕事は同じでも目的意識が違います。同じように事務事業などの調書を書いている時にただただ書けと言われて書いているのか、枚方市のことを考えて書いているのかによって精度が変わってきます。ぜひともしっかりと将来のあるべき姿と今取り組んでいる施策、事務事業を関連付けて評価を進めていってほしいと思います。

 

また、市民への公表市民参加という点では、他の自治体では、施策評価などに対する意見募集と、その対応結果を公表するための専用サイトを設けているところや、事業レビューを実施しているところもあります。本市においても、そうした市民参加をより進めた形での施策評価や事務事業実績測定についても実施していただくよう、要望しておきます。


 

 

 

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枚方市議会議員 木村亮太(きむらりょうた)

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未来に責任

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