この質疑は、

事業の内容云々というよりは、
社会福祉協議会に委託すると、
直営で事業を実施することよりも高くなるということに対しての問題提起です。

社会福祉協議会も高齢化が進んでいるということですが、
年功賃金にすべきかどうか、
また枚方市から委託料として支出するときに、
その年功分も含めて考慮すべきかどうか、
という部分に関してはもう少し検討しても良いと考えています。


社会福祉協議会の1人当たりの人件費は858万円

枚方市職員の1人当たりの人件費は790万円

となっており、
社会福祉協議会の方が高いです。

そもそも、どちらも高いんじゃないかというツッコミも聞こえてきそうです。。
(保険なども入っているとはいえ)

そこの議論もしていくと話が長くなりますので、
全体の話についてはまた取り上げていきます。

今回は
社会福祉協議会の人件費>枚方市職員の人件費
でいいのかどうか、という観点です。








【質問】
精神保健推進事業補助金10,545,206円についてお伺いします。
この事業の概要と補助金の内訳について、お伺いします。




【答弁】
 本市は「精神衛生都市宣言」を行っており、
その主旨を踏まえ、心の健康づくりや心の病の啓発活動を通じて、
精神保健福祉に関する知識の普及を図るとともに当事者組織等の活動支援、
講演会等の啓発事業、
及び「心の健康相談」「こころの電話相談」等の相談事業を展開しております。
補助事業者は、社会福祉法人枚方市社会福祉協議会であり、
補助金の内訳といたしましては、人件費として約773万円であり、
同協議会において事業実施に係る
人員換算につきましては0.9人分としておられます。
また、事業費として約126万円。助成費として156万となっています。



【質問】
 先ほどの答弁では、事業実施に係る人員として
0.9人分として換算しておられるとのことでした。
枚方市社会福祉協議会の人員換算0.9人分では約773万円。
それでは、市職員が同じく、
この事業を0.9人分でされた場合、人件費としての試算額としては、
どのようになるのかお伺いします。



【答弁】
 平成25年度の事務事業実績測定調書におきまして、
市正職員0.9人分とした場合、おおよそ711万円となります。




【質問】
 同じ事業を市職員がされた場合の方が約62万円、
経費削減できるにも関わらず社会福祉協議会が補助事業として
実施されている理由についてお伺いします。
また、より効率的に事業効果が見込める方法を何か検討されてはどうですか。




【答弁】
 枚方市社会福祉協議会におきましては、
社会福祉法人として障害者に係る基幹相談支援センター及び
介護保険に係る高齢者サポートセンターを
事業実施しておられることや校区福祉員会の事務を担っておられるなど、
地域のネットワーク機能を活用し、
本事業の主旨を踏まえて 地域において精神保健福祉に関する知識の普及、
啓発を図っていくにあたり効率的、
効果的に実施できるため補助しているものです。
 事業効果がより発揮できるよう、
今後も、社会福祉協議会と協議を行ってまいります。  



【要望】
社会福祉協議会の標準人件費と市職員の標準人件費を比べると
社会福祉協議会の方が高くなっているからこそ、
このような現象になっているのだと思います。
おそらくこういうように算定して
補助金を出していることも多いような気がしますので、
事業と金額が適正なのか、といった点について、この事業に考えてください。