キム・ナムギルが チョン・ドヨン、オ・ウンスク、ハン・ジェドクと交わした会話(feat. 無頼漢)②
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オ・スンウク監督登場。自宅でシナリオを書いていてキム・ナムギルの電話を受けて駆けつけた監督を皆が立ち上がってあたたかく迎えた。<無頼漢> の中のキム・ナムギルについて話が盛り上がっている最中だったというと、「あぁホホホホ」人の良さそうに笑いながら意見を加える。
オ・スンウク: ナムギルのキャスティング?ハハ、 PDがナムギルの出演映画を全部持ってきて3日間見たかな?いくら見てもよくわからない~(一同(笑))それで、写真を探して見ましたが、軍隊に行くときの頭を刈った写真があったんです。その姿が本当によかったんだ。
チョン・ドヨン: それそれでした。「この俳優にオスの匂いが、し な い?」ジェゴンは本能的な人間だから、研ぎ澄まされたようなハンサムな俳優ではなく、オスの感じのある俳優である必要がありました。ところが、素敵な俳優は多いんですが、男臭い俳優があまりいなかったんです。事実、ナムギルと同年代でチョン・ジェゴン役をしたいと思っていた俳優が多かったです。
オ・スンウク: そのとおり。びったり決めてくれたね。ナムギルのこの写真を見ると本当に男の匂いがクラクラきたね。
キム・ナムギル: (愛嬌たっぷりに)ナム ‐ ジャ~!(おと- こ~!)
ハン・ジェドク:こんなにないとは思わなかったんだよ(一同(笑))だまされた!
チョン・シウ: そのときは長い髪と口ひげがキム・ナムギルという俳優のトレンドマークのようなものだったのに、むしろ無いのを見て目に入ってきたというのが、面白いポイントですね。
ハン・ジェドク: だから私は最初はとても嫌でした。「中途半端なヒゲ野郎をどうして使おうとするんだ?」そうじゃない?(笑)
チョン・ドヨン: 私たちもそうだった。「口ひげを剃る気があるかどうか一応聞いてみて!」(全員爆笑)
オ・スンウク: 初めて会ったときナムギルが最初に剃りますと言った。
チョン・ドヨン: 口ひげってのは何かの設定じゃないの。作品のためにヒゲを育てることはありますが、その俳優を考えたとき思い浮かぶのがまさに「おヒゲ~!」これってなにか … (笑)
キム・ナムギル: 最初は作品のために口ひげを生やしたのは本当です。ところが、反応が悪くなかったし、何かちょいワルな感じもあって、長いこと続けていました。重厚な感じもほしかったし。今ではもう、重厚感や重みというものはヒゲのあるなしの問題ではないということが分かりました。
チョン・ドヨン: <無頼漢> 最初の撮影がチョン・ジェゴンの後ろ姿を追うシーンで、監督がその時おっしゃいました。「私は今日、ナムギルの後ろ姿にチョン・ジェゴンを見た」と。そのような発見は、映画的に非常に重要です。
オ・スンウク: とても上手く歩いていたよ。欠乏があるように前屈みになって… そこでまた、足をひきずるでもなく。非常に気に入りました。
キム・ナムギル:(あふれる賞賛にソワソワ)あっ、監督が漫画マニアでいらっしゃいます。私よりももっとたくさんご存知です。<無頼漢> を撮るとき監督と漫画の話を本当にたくさんしました。
オ・スンウク:漫画でよく通じたよね。私たちがいつ意気投合したかというと、撮影2週間前か?私の家の縁台に座って「<ドラゴンボール> を何冊まで読んだの」と話しているうち意見が一致して親しくなりました。(一同(笑))
───── 続く ─────