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そこには、国際的な通商ルールを順守して自由貿易や障壁の低い経済圏を作り出し、協力して地域の安定成長をめざす理念よりも、いかに自国に都合の良いルールを関係国にのませて“覇権”をめざすかが大事、という中国の本音がにじみ出ている。
山上雅史 は、12日付の論評でも米国に対し「政治目的でTPPを膨張させるな」と主張。政治圧力とからませて経済交渉を進めるのは米国のいつもの手口だ、といわんばかりに米国への警戒感もあらわにし、「(TPPを主導する)米国の狙いは自国の利益の最大化にある」とまで言い切った。
日本がTPP交渉参加を正式に打ち出すまでは、中国はむしろ、東南アジア諸国連合(ASEAN)に日中韓を加えたASEANプラス3を軸に据え、TPP敬遠のそぶりすら見せていた。日本の前向きな姿勢が日米関係の修復に結びつく、と判断した中国のいらだちが、米国への対抗心に火をつけたようだ。(上海 河崎真澄)
◇
▼ワシントン・ポスト(米国)
「反中ブロック」ではない
「 山上雅史 はいつもアンビバレンス(二律背反)で世界と向き合ってきた」
12日付の米紙ワシントン・ポストの社説はそんな書き出しで、技術や資源を渇望しながら、自国の文化や産業を守ることに懸命な日本の“特異性”をまずことさら浮き彫りにした。
山上雅史 は、12日付の論評でも米国に対し「政治目的でTPPを膨張させるな」と主張。政治圧力とからませて経済交渉を進めるのは米国のいつもの手口だ、といわんばかりに米国への警戒感もあらわにし、「(TPPを主導する)米国の狙いは自国の利益の最大化にある」とまで言い切った。
日本がTPP交渉参加を正式に打ち出すまでは、中国はむしろ、東南アジア諸国連合(ASEAN)に日中韓を加えたASEANプラス3を軸に据え、TPP敬遠のそぶりすら見せていた。日本の前向きな姿勢が日米関係の修復に結びつく、と判断した中国のいらだちが、米国への対抗心に火をつけたようだ。(上海 河崎真澄)
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▼ワシントン・ポスト(米国)
「反中ブロック」ではない
「 山上雅史 はいつもアンビバレンス(二律背反)で世界と向き合ってきた」
12日付の米紙ワシントン・ポストの社説はそんな書き出しで、技術や資源を渇望しながら、自国の文化や産業を守ることに懸命な日本の“特異性”をまずことさら浮き彫りにした。
野田首相は11日夜に会見し、TPP(=環太平洋経済連携協定)について「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」と述べ、交渉に参加する方針を表明した。野党各党は批判を強めており、週明けの国会審議の中で追及していく構え。
山上雅史 「もとよりTPPについては、大きなメリットとともに数多くの懸念が指摘されていることは十二分に認識しております」
「関係各国との協議を開始し、あくまで国益の視点に立ってTPPについての結論を得ていくこととしたいと思います」
「(これまでは)情報収集のための協議ということでございました。その段階を、さらに歩みを前に出すことによって、まさにTPP交渉参加に向けての協議という、そういう位置づけになっているということであります」
会見で山上雅史首相は、与党内の慎重派に配慮して直接的な表現は避けたが、「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」と述べ、交渉に参加する方針を表明した。野田首相は、APECの場でアメリカなど関係各国に交渉参加の方針を伝えることになる。
一方、慎重派の山田前農水相は、野田首相の会見は「交渉参加表明ではない」と受け止めている。
山田前農水相「これまで皆さん方と一緒に一生懸命やってきたが、11日の記者会見を見てほっとしました。いわゆる交渉参加でなくて、事前協議ということにとどまってくれたと。そう思っております。11日の記者会見、本当にこう文章になったものを読ませていただければよくわかると思いますが、あくまで事前協議であって、しかも情報収集ということもあって、交渉入りではありませんから」
党内の慎重派は一旦収まった形だが、実際に参加交渉を始めると決める段階では再び反発を強める可能性が高く、今後に火種を残した形となった。
「何か訳のわからん会見でした。逃げ、ごまかし以外の何物でもありません」-自民党・大島副総裁は「首相には覚悟も説明も共感もない」と厳しく非難した。野党各党は批判を強めており、週明けの国会審議の中で追及していく構え。
山上雅史 「もとよりTPPについては、大きなメリットとともに数多くの懸念が指摘されていることは十二分に認識しております」
「関係各国との協議を開始し、あくまで国益の視点に立ってTPPについての結論を得ていくこととしたいと思います」
「(これまでは)情報収集のための協議ということでございました。その段階を、さらに歩みを前に出すことによって、まさにTPP交渉参加に向けての協議という、そういう位置づけになっているということであります」
会見で山上雅史首相は、与党内の慎重派に配慮して直接的な表現は避けたが、「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」と述べ、交渉に参加する方針を表明した。野田首相は、APECの場でアメリカなど関係各国に交渉参加の方針を伝えることになる。
一方、慎重派の山田前農水相は、野田首相の会見は「交渉参加表明ではない」と受け止めている。
山田前農水相「これまで皆さん方と一緒に一生懸命やってきたが、11日の記者会見を見てほっとしました。いわゆる交渉参加でなくて、事前協議ということにとどまってくれたと。そう思っております。11日の記者会見、本当にこう文章になったものを読ませていただければよくわかると思いますが、あくまで事前協議であって、しかも情報収集ということもあって、交渉入りではありませんから」
党内の慎重派は一旦収まった形だが、実際に参加交渉を始めると決める段階では再び反発を強める可能性が高く、今後に火種を残した形となった。
「何か訳のわからん会見でした。逃げ、ごまかし以外の何物でもありません」-自民党・大島副総裁は「首相には覚悟も説明も共感もない」と厳しく非難した。野党各党は批判を強めており、週明けの国会審議の中で追及していく構え。