お家芸/リヒテンシュタイン | パワフルで楽しい人生をめざすホメオパシー!ホメオパスちづのブログ

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国立新美術館の、リヒテンシュタイン展に行きました。


「華麗なる侯爵家の秘宝―ようこそ、わが宮殿へ」というコピーがついている、見ごたえたっぷりの展覧会。個人コレクションとしては、イギリス王室に次ぐ世界第二の規模だそうです。



ゴージャスです!

展示方法も素敵。バロック・サロンという部屋では、絵画、彫刻、工芸品、家具などが広間全体に飾られ、まるで宮廷の広間に足を踏み入れたかのよう。



大きな金色の鏡をのぞきこむと、その奥に、舞踏会で踊る人たちの影がぼんやりと動き。。。というような気持ちにさえなります。



そもそも、リヒテンシュタイン家の当主が美術品を収集していたところ、神聖ローマ帝国の皇帝に「見に行ってよいか?」と言われ、ご招待して親交がうまれたところに、リヒテンシュタイン公国としての起源があるといういきさつ。



以来、リヒテンシュタイン侯爵家の家訓は「美術品の鑑識眼を養うこと、美術品を収集することを義務とする」だそうです。

義務!!



なぜか、「武士の家計簿」という映画を思い出してしまった。。
加賀藩で、代々、藩の経理業務で身をたてている下級武士一族の話。この家の子どもは、小さいころから「これで食べていくお家芸」として、算術をしこまれます。



リヒテンシュタイン家も、美術品で身をたてた、ということで、美術品収集がお家芸のひとつとなったのでしょうか。ずいぶんと財力が必要なお家芸ではありますが。


人のありようを決める二大要因は、遺伝と環境。
遺伝子も固定しているわけではなく、人生の経験によって後天的に修正がかかることがわかってきたそうです。そして、その修正のかかった遺伝子が、子孫に伝えられる。。


お家芸は、遺伝と環境のダブルで磨かれる芸です。



遺伝的にも環境的にも、美術品収集に最適化された人たちが、何百年もかけて集めてきたコレクション。


いろいろな意味で、すごいです!