賽助さんの「君と夏が、鉄塔の上」を読みました。
本当は明日もそこそこ早い時間に起きなければならないのできりがいいところで本を閉じようと思っていたのですが、途中物語が急展開するところでこれは絶対に中断するべきじゃないと思って一気に読んでこんな時間になってしまい、そのうえ興奮して眠気が全く起きずに今に至ります。
鉄塔が物語の中で何度も出できます。
小さい頃、家の近くにある白と赤の色をした鉄塔を東京タワーだと思っていたのを思い出しました。
物語の中心となる三人の微妙な距離感に少しもどかしさを感じながらも、同時に少し羨ましい気持ちもしました。
鉄塔に関する知識については細かすぎて難しかったですが、読み終わってからはそこは中途半端な描写ではやっぱりだめだったんだろうなあと思います。書かれていた知識はもうほとんど忘れてしまいましたが…。
この非現実的なストーリーが実際にどこかで起こっているのかもしれないなと感じるのは鉄塔の描写の細かさも影響しているのかもしれません。
小説を読んでいると、気が付いたら自分の人生から外れて本の中に吸い込まれていて、本の中の人の人生を歩んでいたような感覚に陥ります。
はっと気づいて、ああいま本の中にいたなあと感じる瞬間がむなしくなると同時に幸せです。
小説を読むと、本来なら歩めるはずのない他人の人生のほんの一部を歩めるような気がして、だから私は小説が好きです。
ハッシュタグに記号が使えないために本の題名が分かれてしまい、なんだか若い女の子のインスタグラムみたいです。
