ここにきて2年の歳月が流れようとしている。そろそろ帰る時間だ。たくさんの人が支えてくれていた。温かい人に囲まれた時間だった。そしてここでの生活でぼくはたくさんのことを学んだ。人を信じるということ、人をわかるということの意味を知った。そしてはじめて孤独も知った。独りをはじめて実感した。だけど一人でないことも教えてくれた。たくさんの出会いがぼくを支えてくれて、独りだけど一人ではないということを教えてもらった。そして遠く離れた場所からも支えられていた。自分という人間がいかに弱い存在なのかを知り、自分は何も出来ないことも知った。そして強さとはなんなのか少しだけどわかった気がする。振り返ると2年前の2月20日、アメリカへ勢いだけで来た。その時から周囲の理解と支えがあった。見えない支えがあったから今までやってこれたんだなぁと思う。そして慣れない生活のスタート。初めて住んだ場所はFlatBushだった。無知とは怖いもので、よく周囲を見てみたらアジア人はいなかった。というよりも白人やメキシカンすらいなかった。黒人さんの街だった。後々知ったのですがエリア的にNYで1・2ぐらいの危ないゾーンでした。生活をして2・3日経過し、語学学校に通いだした。ブルックリンのはずれにある小さな学校だった。そこでアメリカに来て初めて日本人と会った。みんなぼくより若かった。そしてその学校での生活がはじまった。アメリカに来たばかりということなのか、毎日のようにマンハッタンに行っていた。ダウンタウンからアップタウンまで歩いたこともあった。マンハッタンは意外と小さいから。そして見ながら歩くには面白い街でもあるので案外歩けてしまう。そのさなか新しい家探しに乗り出していた。それから1ヶ月後無事引越し。場所はQueens REGOPARK。だけどアパートの関係でAstoriaに1ヶ月程住んだ後に引っ越した。このREGOPARKの部屋に帰国までお世話になるつもりだ。ここはマンハッタンのミッドタウンから地下鉄で30分程度の場所。少し街から離れている。でもその分静かで部屋も広いし南向きで7階(最上階)そして結構安い。あまり都心に住むのは好きじゃないのでぼくにとっては最高の条件だった。はじめから2年で帰国と決めていたので、家具をIKEAで買った。IKEAの家具は安いので全て揃えて買ってしまった。そういえばIKEAのミスでソファーベッドが2つ届いたなぁ。ありがたく活用させていただきました☆そして新しい生活がスタートしていった。ここで寿司レストランCOCOの構想をして、打合せもしたなぁ。自転車でこの周囲を走るのも愉しかったなぁ。SPAの構想もこの部屋だったなぁ。そして時間ということの大切さも教えてもらえた場所だったなぁ。今ぼくは早く流れる時間の中でふと夕日を見ることができる。今のぼくには夕刻に空を見上げる時間がある。何気ない日常の中でゆとりを持って空を見上げる。考えてみればここに来る前、日本で仕事中に夕日を眺めたことが何回あったんだろう・・・。車で移動中に何気に見たことはある。けど、夕日を目的に空を見上げたことは何回あったんだろ・・・。今はその時の自分を思い出し、少し薄ら笑いも浮かべられる。部屋からなにかを教わったのは実ははじめてかもしれない。この地へ単身やってきて気がつけば2年が経っていた。ぼくはこの2年間の生活が自分にとってプラスだったなぁとしみじみ思う。たくさんの出会いから多くのことを学んだ。仕事も何件かやらせてもらえた。小さいが爪痕も残せた気がする。3月で28歳を迎えようとしている。渡米前、自分に決めていたことがある。28歳が区切り。とりあえず28歳までは突っ走る。自分のスキルアップの為に突っ走る。そして28歳を目処に今まで学んだことを自分の為でなく人の為に活かす生き方を選ぶ。そして同時に人と寄り添って生きていく用意を今しているみたいだ。そして28歳、その日までもうわずかだ。正直もう少し走ればよかったとは思う。けど、満足していないかといったらウソにもなる。この2年間でぼくがやったことは少ないけど、ぼく自身その少ない中から多くのことを学べたから達成感はある。これから新しい生活がまたはじまる。自分の人生の第2章がはじまる気分だ。今までの自分の生き方が正しかったかどうかはわからないけど、これからの人生にとってかけがえのない経験だったことは間違いないと思う。そしてぼくは感謝と満足を胸に新しい生活に胸を躍らせている。「感謝」という思いを常に忘れないよう頑張っていく。