ヌーの群れが渡るマラ川は、マラ トライアングルにある。このマラ トライアングルは、マサイマラ 国立保護区の南西部分にあたる。
マラ トライアングルとマサイマラ 国立保護区は、マラ川によって区分される。国立保護区の方から向かうと、マラ トライアングルに入る直前にマラ川を渡る橋がある。
マラトライアングルの南には、タンザニアのセレンゲティ国立公園の大草原が広がっている。タンザニアとケニアの国境を示す標石が置かれていた。
ケニアからタンザニア側には21Km入っても良いが、タンザニアからケニア側には2Kmまでしか入ってはいけない。マラ トライアングルの管理は、現在、The Mara Conservancy とTrans-Mara County Councilの民間/自治体の共同管理となっており複雑なようだ。
国境など関係ないヌーやシマウマなどの草食動物は、国境を越えてマラ川を渡り、そのあと東に向かう。そこがマサイマラ 国立保護区にあたる。すなわち、タンザニアとケニアに広がるパンパスを、多くの草食動物は1年をかけて時計回りに草を求めて移動しているのだ。
どの情報を見ても、「ヌーの群れの川渡りは7月から9月に見られる」と書いてある。7月24日に成田空港を出発し、7月26日から7月31日まで5泊6日の期間に「ヌーの川渡り」を見るつもりで来た。
ドライバーが言う、「マラ トライアングルに行ってもヌーの川渡りは見れない。遠いし、入園料も掛かるので行かない方が良い」。唖然、そして私は言った、「ヌーの川渡りを見に来たのにマラ トライアングルに行かず帰ることはありえない。トライアングル内のマラ セレナ ホテルに泊まろうと考えていたほどだ」。
いつもなら川を渡っている時期だが、第1陣が7月初めに川を渡り、マサイマラ 国立保護区に広がっている。そのあとが遅れているのだ。「セレンゲティで十分な雨が降り十分な草があるのだろうか?」、「マサイマラ の草の成長が悪く、それを察知しているのだろうか?」。
マラ トライアングルに行った。ドライバーが言っていたように、川渡りどころか、ヌーやシマウマの姿はまったく見えない。川渡りポイントを幾つか見に行ったが、川の水量は少なかった。両岸の崖の高さ思ったほど落差はなかったが崩れやすそうだった。川の中でカバは見かけたが、ワニは見かけなかっ
た。ゾウやキリンやハイエナなどは見かけたが、タンザニア側にも草食動物は集まっていなかった。
帰る前日の夜に雨が降ったので、状況は変わったかもしれないが、今年の「ヌーの川渡り」は相当遅れそうである。








