着物　本当にあった怖い話

着物が「ワンピース感覚で着られる♪」

『着付け教室　つるみね』　主宰

きものコンサルタント

増田あさかです

怖い話の季節になってきましたね。
わたし、怖がりなのに怖い話が好きで
夏になると、怖いテレビ番組特集を
見るのが楽しみだったりします。

本題の「着物の本当にあった怖い話」
でも、ちょっと種類が違うかも。笑

前回、と言いましても気がついたら先月
「着物○○しては、ダメなところ」の
続きのお話です。

そのブログの最後に

続きは次回お話します。
で終わったのに、なかなか次回がやってこない！

増田の「次回とお化けは、出たためしがない」
すみません。

そして、前置きも長くなりすみません。

今回は、本当にあったお話です。
着物の切ってはいけない糸！

しつけ糸のようで、しつけ糸ではない糸
が着物にはあります。

前回お話ししました長襦袢の袖の糸のように
しつけではない糸。

詳しくは「着物○○しては、ダメなところ」を
クリックしてみてくださいね。

通常のしつけ糸は、こんな感じに
大きめに袖や衿、着物の裾にざくざく縫われています。

↑着物の袖口に白い糸で縫われています。

こちらはしつけ糸なので、着る前にはずしましょう。

そしてこちらの黒留袖にある
衿や裾に細かく縫われている、白い糸。

↑細かいので遠くから見ますと白い線に見えます。

こちらの糸は、「ぐし縫い」と言いまして
和裁士さんの腕の見せ所なんです。

真っ直ぐ同じ間隔でこんなに細かく縫うんです。
職人技ですよね。

それが！このぐし縫いの糸を…

昔勤めていた呉服店に来店したお客様が
「この前仕立てた黒留袖の細かいしつけ糸、取るのが大変だったのよ～」と。

えっ！？　

周りが一瞬凍りつきました。
(ちなみにその黒留袖は他店でお仕立てしたものです)

ひぇ～！あの細かい糸を、取ったのー！
そら大変だよ～。
↑心の声ね。

店長が丁寧に、それは取ったらいけない糸なんですよ。

と説明しておりました。

その後のそのお客様が、どうされたかは
分かりませんが、その時は絶句されている様子でした。

このぐし縫いの糸は
黒い着物の上にある白い糸なので

知らない方ですと、一瞬違和感があるようで
しつけ糸と勘違いしてしまうようなんです。

でも、しつけ糸ではないので
間違っても、取らないようにしましょうね。