以前、仕事でメルマガを担当していたことがあります。
2週間に1度くらいのペースで配信していたのですが、書き出しには毎回苦労しました。
食べ物の旬などを紹介するメルマガだったので、なにか季節にちなんだことを書きたい。・・・でも、ネタが浮かばない。
そんなときに、随分と助けてもらったのがこの本です。
『365日で味わう美しい日本の季語』。
俳人である金子兜太氏の監修です。
日めくり式で、365日、その日その日にふさわしい季語が紹介されています。
例えば、本日10月16日のページを開くと…
『新豆腐』
・・・今年収穫した大豆で作った新豆腐は新鮮で、やはり味も香りも格別です。豆腐屋の軒先に掲げられた「新豆腐出ました」と書かれた旗に、秋の訪れを感じます。(本書より抜粋)
ね、なにか書けそうな気がしませんか!?
例えば、本日発行するメルマガならば、こんな書きだしなんていかがでしょう。
『お味噌、お醤油、納豆に豆腐……日本人にとって欠かすことのできない大切な食材といえば?そう、大豆。大豆は、今がちょうど収穫真っ盛りです。
スーパーに行けば一年中当たり前のように並んでいる食材ばかりですが、「収穫したての大豆でつくった 『新豆腐』 」 といわれたら、なんだかちょっと特別な感じがしませんか。お豆腐の味も、いつもより一段、味わい深くなるような。
今でも、古くからのお豆腐屋さんの軒先には『新豆腐出ました』 と書かれた小さな旗が揺れていますから、今夜はこの「新豆腐」を買って、湯豆腐をつつくなんていうのはいかがでしょう。』
とかね。
ちなみに、昨日10月15日の季語として紹介されていたのは、
『星月夜』 (=ほしづきよ) でした。
「月のない夜空に満天の星がきらめき、まるで月夜のように明るい夜」 と解説されています。
昨日は台風で星月夜は見られませんでしたが、秋は空気が澄み、星がきれいに見えますからね。
東京にいては、星空をなかなか味わうこともできないのが残念。
最近では、茶杓の銘を考えるときにこの本を参考にすることもありますが、実用的な目的がなくても、「今日の季語はなにかな?」とページを開いてみるだけで、ほっこり気持ちが和む、いい本です。
メルマガを発行することも必要なくなった現在のわたしにとっては、季節感を味わうための、ココロのネタ帳といったところでしょうか。


