着物を着るときに、最低限そろえなければならない小物があります。
着付け教室に通う際は、着物と帯は借りられる場合があるとして (わたしが通っている学校は無料で毎回貸してくれます)、小物類は自分のものを使うことになると思います。
一式そろえて買うのもいいですが、おばあちゃんやお母さんに聞いてみると案外持っているのではないかな。
お金の節約になるだけでなく、お母さん達のものを使うというのは、思い出を引き継ぐみたいでなんだかちょっと嬉しいんですよね。買う前にぜひ、聞いてみてくださいね。
さて、必要となる小物のうちで、今回は、表には見えない部分の小物をご紹介します。必要な数、値段の目安も書いておくので参考にしてくださいませ。
●腰紐 (こしひも) 2~3本 《200~300円/本》
“モスリン” のものがよく締まります。モスリンとは、ウールで薄く織られた素材のことです。
わたしは今では1本しか使いませんが、最初の頃は2本使っていました。帯の代わり結びをするときなどにも使うので、2~3本持っていてもムダにはならないと思います。振袖だと2本は必要です。
しまっておくときには、写真のように五角形にたたむと(わたしの母は三角形にたたみますが)、シワがとれて毎回使いやすいです。使うたびにアイロンがけするのは面倒ですしね。
下の写真の赤い腰ひもは、わたしの祖母の手づくり品。使うことはありませんが、お守り代わりにとっています。
●伊達締め (だてじめ) 2本 《正絹は2,000円前後~、ポリエステルは1,000円前後~)
伊達締めは、長襦袢 (ながじゅばん) の上に1本、着物の上に1本、計2本が必要です。
着付けの教室では正絹(=しょうけん と読みます)の 「博多織」 の伊達締め (写真真ん中の緑のもの) がよく締まっていいと教わりました。中央が硬く、結ぶ部分はやわらかいものを選びましょう。
わたしが使ってみての感想は、博多織もいいですし、写真の一番上の、中央部にゴムが入ってシャーリング状になっているものも、よく締まるのに苦しくならず使いやすいです。
一番下のポリエステルのものも特に悪くはないです。博多織のほうがゆるみにくいかな?と感じはしますが、手もとにポリのものしかなくてもまったく問題ありません。お値打ちですしね。
わたしが母からゆずりうけたのはポリエステルのものでした。今も使っています。
ほかにもうひとつ、写真には撮りませんでしたが、ゴム製でマジックテープで留めるタイプを持っています。あまり使っていないので (理由はありません、なんとなくです) 感想は書けないのですが、着付けの先生は「マジックテープタイプの伊達締めは、長襦袢の上ならいいけど着物の上は避けてね」 と話されていました。
想像するに、留める部分が2重になって厚くなり、表にひびきやすいからかな?と思います。
一度、長襦袢の上の伊達締めを忘れて出かけたことがありますが、衿もとが浮いてくるようで落ち着かず、必要性を痛感させられたことがありました。伊達締めは必須アイテムですね。
●帯板 (おびいた) 1枚 2,000円前後~
帯の内側に入れて、帯をピンと張らせて形を整えるためのアイテムです。
大きさはさまざまあるのですが、帯の種類や体型にあわせて選びましょう。あまり固くないほうが使いやすいです。
わたしは、ウエストの前半分が覆われるくらいの幅のものを使っていますが、袋帯を結ぶときに、もう少し短いほうが使いやすいかな?と思ったりします。その分、シワがよらずキレイに着られるわけですが。
●帯枕 (おびまくら) 1個 1,000円前後~
お太鼓など、背中の帯の形をつくる土台になるのが「帯枕」です。
大中小とあり、年齢があがるにつれて小さく・薄くなるといわれますが、好みでいいんじゃないかしら?
あとはTPOにあわせ、華やかな席の着物(振袖や訪問着など)は大きめ、喪服などは小さめにします。
写真は、上が現在普段に使っているもの、下がかつて振袖に使ったもの。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、下の振袖用は厚みがあり、枕の上の線が丸みをおびています。これは、振袖用の変わり結びにはいいのですが、スタンダードな帯結びには使えません。
それと、上は枕はガーゼで包まれていて、下は紐がついています。
枕にはどちらのタイプもありますが、上のガーゼタイプのほうがなじみがよく使いやすいと思います。ガーゼの代わりにストッキングを使う工夫もあるようです!
●ピンチ 1個 《500円前後~》
着物と襦袢がずれないように、着付けの途中で使います。着物が着終わったら外します。
うっかり外すのを忘れることのないように、鈴がついているものも見たことがあります(チリンチリンと鳴るから気が付くんですよね)。
洗濯ばさみで代用している人もいます。それでもいいと思いますが、挟む力が弱すぎるとズレてしまって意味がないし、止める部分が小さく強いと跡が残りそうでちょっと気になります。
そこそこ大きな洗濯ばさみならいいのかな。美容院なんかだと、巨大なピンチを使っていますよね。
●衿芯 (えりしん) 1本 《300円程度~》
長襦袢の衿の内側にいれて衿の形を整えてくれます。プラスチック製が主流です。
固いのが苦手だから入れない!という人もいますが、わたしのような初心者は、入れておいたほうが無難。後ろから見た衿の形が 「V」 の字にならず、きれいな 「U」 の字になります。
写真はくるくる丸くなっていますが、伸ばして使います。(しまっておくときに小さくまるめて上のピンチで留めておくのでこうなっています)
●着物ベルト(コーリンベルト) 1本 《1,000円前後~》
着物の衿もとを整え、ズレないように安定させてくれる着物ベルト。コーリンベルトと呼ぶほうが一般的かな。
肩幅くらいの長さにして使います。
●仮紐 (かりひも) 1本 《500円前後~》
帯を結ぶ途中で使います。真ん中にゴムがついているのでキュッと締まり、帯が途中で緩まないようにとめる役割をしてくれます。結び終わったところで外します。
写真はシワが寄ったままでお恥ずかしいのですが、お許しを (笑)。
帯を結ぶ以外の使い道として(裏ワザというほどでもありませんが)、大雨の中を着物で出かけなければならず、雨コートはあるけれど足元に跳ね上げるのが心配…というときに、わたしは着物の裾を帯のあたりまで捲り上げて、この仮紐で結んでいます (表からはコートの下になるので見えません)。
ゴムになっているので、跡がつきにくいんですよね。
ま、大雨の日は、着物を着るのを避けるに越したことはありませんが。
ということで、以上、今回は、表には見えない部分の小物でした!
今度は、表に見える部分の小物 (半衿、帯揚げ、帯締め) について紹介します。
~♪今日も素敵な着物語を♪~
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