友人に、消防団に入っている男性がいます。
消防団といっても、彼は他にプロフェッショナルとしての仕事があるので専従の職員ではなく、いざというときに袢纏を着てかけつけるという、いわばボランティア。
地域の人々による自主防災組織の一員、というところでしょうか。
その彼は、時々夜に 「消防の練習」 に出かけます。
なにやらよくわかりませんが、消防団員たちが集まり、大会?に出るための訓練をするのだとか。
「これが結構しんどくてさ~」 と愚痴をこぼしつつも、熱心に練習に通う姿は、わたしには不思議でした。
あるとき、どうしてそんなに練習しないといけないわけ?なんで消防の大会なんてあるの? と聞いたことがあります。そんなに必死にやらなくてもいいんじゃないって思いません?
彼の答えはこうでした。
「火事の現場に行くとパニックになる。そんなとき、考えなくても体が勝手に動くように、普段から動きをたたきこんでおくんだよ」
・・・深~く納得しました。
確かに、燃えさかる炎を前にして、消防団員に立ちつくされても困ります。頭で考えているヒマがあるなら、とにかく体を動かしてほしいという場面。
いざというときに咄嗟に体が動くよう、彼らは動きをたたきこんでいるとうわけです。
着物と関係のない話でスミマセン。
昨日、わたしが通う着付け教室である試験がありました。その試験とは 「10分で留袖を他人に着つける」というもの。
先生はしきりに 「時間内に終わることにこだわって」 とおっしゃっていましたが、そこまで急ぐことに、わたしはいまひとつピンときていませんでした。
早く着ることより、時間がかかっても美しく着ることのほうが大切では?と思っていたわけです。
でもですね、この消防団の訓練の話を思い出し、理解した気がしました。
つまり、10分以内で急いで着付けをすることの意味は、体に、手に、覚えさせる、ということなのではないかなと思います。
手が勝手に動くように、記憶に刻みつける。
一度自転車にのったら忘れないのと同じように、着付けもまた、体の記憶にしてしまう。そういうことではないかと。
着付けって、意外と複雑なプロセスをたどるんですよね。
そのときいちいち立ち止まり、ああでもないこうでもないと迷っていると、すごぉぉぉぉぉぉく時間がかかります。毎回そうでは面倒くさくなり、着物嫌いにもなりかねない。
だから、せっせせっせと次のプロセスに進んでいけるよう、10分という時間を区切って着付けの訓練をするというのは、動きをたたみこむためにとても有効なのではないかと思った次第。
短期間で着付けをきっちり身につけさせようと、着付け教室もプログラムをよく考えてますなあ(笑)
感心させられます。先生ありがとうございます☆
師範科の修了まであと半年。10分以内に余裕に着つけられるよう、腕を磨くぞ。
みなさんも、着物を着るときは 「せっせと」「さっさと」 着ることを心がけてみてくださいね!
☆お読みいただきありがとうございます。
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~♪今日も素敵な着物語を♪~