- すでに3回は読んでいます。
- 「日日是好日」(にちにち これ こうじつ)
先日、また読み返しました。
でも、茶道の本ではありません。
生き方の本、というと大げさな気がしますが、でも、そういう本です。
- 穏やかで、深い。軽やかで、温かい。
何回読んでもいい本だなと思うし、何度読んでも発見があります。
ついつい、他人と自分とを比べてしまうではないですか。
あの人はうまくいくのに、なんで自分はうまくいかないのかな、とか。
あの人は私より幸せオーラが出てるな、とか。
自分ばかりがひどい目にあうな、とかね。
ブログランキングを眺めては、もっと上位に入りたいと思ったり(笑)
他人の着物をみては、私のほうがステキと思うこともあれば、負けた~と思うこともあったり(笑)
「他人と比べてはいけない」
ハイハイ、わかってます。
わかってるけど、視界に入っちゃうからね。耳は塞げないからね。
他人との比較を完全にやめるなんて、それは無理というもの。
そうではありませんか?
この本は、お茶の一面を次のように解説してくれます。
「学校もお茶も、目指しているのは人の成長だ。けれど、一つ、大きくちがう。それは、学校はいつも『他人』と比べ、お茶は『きのうまでの自分』と比べることだった」
きのうまでの自分と比べる。
なんかちょっと、フーーーーン って思いません?
同じ 「比べる」 なら、そのほうがいいかもしれないなあと。
襖の開け方、お辞儀のしかた、畳の上の歩き方、茶碗の持ち方に茶杓の拭き方…
お茶には無数の決まりごとがあります。
窮屈だと思いますか?型にはまっていると思いますか?
著者の森下さんはこういうのです。
作法は決まっているけれど、そこに何を感じるかは自由。
動きは決まっているけれど、そこに何を発見するかも自由。
お茶の世界には、無限の自由が広がっているのだと。
細かなルールがたくさんあるから、一度に覚えるなんて到底無理。
少しずつ、これを覚えた、これができるようになった、という成長を実感できる。
そして、これにはこんな意味があるんだという、自分だけの発見を繰り返す。
それがお茶というものの喜びかもしれないと。
コツコツとお茶を習い続けることで、様々なことに振り回される日常とは別の、もうひとつの時間の流れが生まれるのかもしれませんね。
週に一度とか、月に一度とかいう途切れ途切れの茶道の時間が、いつしか細い水の流れとなり、さらに時間をかけてしっかりとした底流となる。
わたしももう一つの時間の流れを持てる日がくるかしら?
それともまったく別のことを感じるのかしら。
どちらも正解ですよと、森下さんが笑っているような気がします。
生きていればいろんなことがありますよね。
焦る日もある。悲しい別れが訪れることもある。
晴れの日も、雨の日も、嵐の日もある。
でも、それぞれの日がいい日だと。
お茶はそんなことに気づかせてくれましたと、小さな声で教えてくれるような、そんな素敵な本なのです。
「日日是好日」。
たいしてなにもしなかったけれど、今日もいい一日でした。
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日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)/新潮社
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