KimonoWorldLife 海外で着物に目覚めたら・・・

KimonoWorldLife 海外で着物に目覚めたら・・・

スペイン バルセロナで着物に目覚め、今日本で想うこと。
Kimono is not a destination, It is a way of life.

「ライフスタイルにあった着物は新しいコミュニケーションを育む。」
これは、着物に目覚めて私が思い始めたこと。"着る物"以外の着物が持つミラクルな力を観察しながら日々着物と向き合っています。神奈川県相模原市、東京近郊&スペイン バルセロナを拠点として着付け、パーソナル着物スタイリング、海外着物活用法などを綴るプライベートBlog
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My 読書備忘録 【魯山人の食卓】
〜展覧会の後で〜
日本究極の味を語る本

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*一つの事を深める上で、多くの趣味の高いものを見たり、触れたり、体験することは、人間を作る上の大切な肥料。心の栄養。

*飽きるところから新しいものが生まれる

*おいしい物を作るなら、医者のごとく提供する相手を診断すべし。自分よがりではいけません。

より美味しいものを追い求めると、それに付随してより良いコンビネーション、より良い環境、そしてそれを受け入れる人間性、考え方、そんなことにやっぱり行き着くのだなぁと、思った本でした。

業種が違っても、それぞれの専門性の探究心と合い通づるものがあるのですね。

この本を読んだら、シンプルだからこそ難しいお茶漬けを見直してみようと思いました^_^

うん、次は夏茶漬けにトライしよう。

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my読書備忘録【和の美をめぐる50の言葉】
木村孝著
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*季節に敏感になることは、日本の「ほんまもん」に気がつくことに繋がる

*旬の日本を視ることは、奥ゆかしい美意識にも目がとどく

*和の美を育み、アイデンティティーの大切さに気がつく

とてもとても、優しい本です。
日本の温もりを、日々の時に沿わせて気がつかせてくれる、そんな温かい本でした。

難しい事をあえて取り上げるのではなく、
よく聞く言葉、ぼーーっと流れて行ってしまっている日本の言葉に、私達が本来持っているはずの感性や精神性、モラルや人や社会との関係性、道徳観を伝えてくれる。

昔、おばあちゃんや親戚の年輩者がそれとなく私たち子供に言い聞かせてくれた、心地良い嗜み、だろうか^_^

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58/ 日本を、楽しみ着る。I
~ラストの単衣~

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季節の色を身にまとうことは、その時期の自然のパワーをも戴くことに繋がるのですって。

そう言えば、憂鬱だった梅雨もこの木綿の着物のお陰で、雨とちょっと仲良しになれたかも。

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どんより雲模様の日でもパッと明るく、ウキウキする身軽なコットン着物、普段のお出かけにとっても良い感じ。

だけれども、6月で終わる単衣のこのお着物、なんだかあと数日間だと思うと、閉まってしまうのはしばらく会えない恋人への寂しく愛おしい気持ちにさえなる^_^

また秋に会いましょうね。その時は深みのある色と共に再会しましょう♪

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そんなことを想うと、もう秋も待ち遠しかったり(笑

季節と共に心も育む装いってプライスレスですね。

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着物は、木綿着物を語らせたら右に出る者はいない、「こだま」さんで出会った伊勢木綿。
仕立てはカリスマ伊藤さんに、柄出し、色出し指定と着方の注文を付けて、ワガママに仕立てて頂きました。

居敷当てオレンジ!のニクイ演出も流石の伊藤さん、好みのツボを抑えてるわぁ。


草履:イタリア輸入布 カモフラージュ柄 で 大阪の「ちぐさ」さんに作ってもらったもの。

扇子:スペイン手描き扇子



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【笑顔を引き寄せる花のように】
**ご結婚おめでとうございます!**

パーソナルスタイリストジャパンの先輩方お二人、オーダースーツ責任者の龍太さんと、ドクターぱけさんの結婚二次会パーティー♪

お二人らしい「花とロック」のドレスコードを設けての会は、一人一人がとても華やかで、ミュージックに溢れた、幸せいっぱいの時間でした^_^

結婚式って、本当に人と人との繋がりの深さや愛情を実感するところですよね♪

ロック=「揺るぎない強い意志」によって
結ばれたお二人。

新郎の龍太さんには、PSJで学んでいた時代、
反抗心でぶつかってみたら、

「美しいものは、時代が経っても美しい。」

と言われ、以降、
私の物を見たり、判断していくための軸となった方。

新婦のパケさんには、卒業後にスタイリングの
お仕事させていただいた時、
大らかな抱擁力の中に、ブレない意志、
広い視野で物事を観察する心得を頂き、逆に支えられて、成長を促してくださった方。

人に関わり美を形としていく仕事にとても大切な種をくださったお二人。

人の人生を預かるシビアなプロのお仕事のお二人だけど、いつもそのイメージは柔らかく、素敵な笑顔と探究心に溢れているように感じています。
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”立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”
お二人が素敵な姿の代名詞でありながら、
多くの方との絶えない笑顔を呼び寄せる
そんな花を、この世界に咲き続かせることを
願っています。

どうぞ末永くお幸せに!!


-私の装い-
花織に金彩の染めが入った春水色織り着物
龍村の黒地に大牡丹袋帯
道明の亀甲組帯締め
花の絞り帯揚げ
吉祥華文の刺繍白半襟
芍薬が施されたビーズのクラッチ
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PSJでお世話になった、
デザインとコンセプトが大好きな
ボンブリコラージュの法泉寺先生と着物のツーショット💗

我がサロンに置くインテリアの商品も待ち望んでおりまーす♪

村上隆のスーパーフラットコレクション
Takashi Murakami's superflat collection in Yokohama.

ノーロジックを目の前に混乱さえ感じる。

効率、目標、成果と逆?この、ブワァーーーっとくる感じ。

「理解しがたい」そんな声を彼方此方の休憩ベンチで耳にする。

でもさ、理解なんかするもんじゃないんだよ、きっと。多分、感じるものなのだ。

好きなのか、嫌いなのか。 

で、何処が?
で、なんで? 

そこが大事な気がする。

これが、美を見分ける主軸へと成長するのだろう。

そんな事をモンモンと想いながら、最後の展示室に入ると、村上隆さんのご挨拶が。


「実に単純なこと。愚直に問いかけ、探す。
なぜなぜを繰り返す。

芸術とは何か。
一人の人間が生きてきた社会、人間関係、時代の中で育まれたモノの文化の結晶」

全く村上隆氏に興味がなかったけれど、展示会に行ってみると、意外にもUtility beauty が多くあってビックリ。

なんだ、ファンキーなものばかりじゃなかったのか^_^

日本を代表する現代アーティストと着物のつながりはないと思って出向いたけれど、私の無知がまねいた誤解でした(笑。

用の美、これは私の着物スタイリングの軸になりつつあるもの。

思わぬ共通点に、知らない事ばかりの30代を恥じながら、知れる喜びにワクワクするアラサーでした。

興味のない場所に行くのも、学び多しですね。

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豊かな時間を楽しむ
Disfrutar un momento rico y especial sin planear.

パナソニックの普段プレミアム。
毎朝電車の中でこのCMに何故か見入ってしまう。

個人的にはコスタリカで生活していた時を思い出す。

生活基準は真逆なのに(笑
ハイテク環境全くなかったし。

時間の流れを優雅に使っているというか、
せかせか秒刻みじゃないっていうか。

洗濯機回ってるから終わるまで本読もう~的な?
雨降ったから、止むまで軒先で雨宿りしよー的な?

世界どこにいたって24時間は同じ時間なのに、
時間の流れがゆったりと優雅に動いている場所だと感じられる背景には何が隠れているのだろう?

別に考えなくてもいいことを、なーんとなく想いながら、お部屋整理のための道具を買いにMUJIへ。

まったく買う予定のなかった茶袋に、無料で貸し出していたスタンプをペタペタ押し始めた私、40分。そんな時間無かったはずなのにぃーー!

1日の予定、40分押されたわけだけど、気分はメッチャ優雅な充実感。

おっ、これか?

プライスレス、プレミアムな時間。



Incluso más allá de su era, esta espiritualmente rica combinación mantiene su belleza.

追悼 池田重子さんのコレクション展にて

「着物は豪華でなくても優雅であればいい、立派でなくても洒落たものであればいい。」と語られていた池田重子さん。

その言葉の通りに、彼女が残してくれたコーディネートは、
見る者の心を和らげ、ワクワクとした夢に誘う。

背景に寄り添い、ストーリーをもって完成されるコーディネートは、
他愛に満ちている。

自分本意ではない、他者や環境を想う心豊かなスタイルは、
明治、大正、昭和初期の着物でも古さを感じず、現代にも生きる輝きを持って美しい。

日本の装いの根本的精神を伝え残してくれた池田重子さん。
この精神を絶やさぬように、自分も次に繋げる役割をもって励みたいと思いました。
世界に誇るすばらしい文化を「衣の文化」として残してくださりありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

写真は昭和中期の母の着物と帯に、刺繍半襟、絞りの帯揚げを多目に。
池田重子さんに敬意を表して。

【正装、準礼装、略礼装を見つめ直しての素敵

¿Cual es el objetivo del vestido formal y Cuáles son mis encantos?

 

年の初めは集い、成人式、卒業式、入学式、式典などが目白押しで、

フォーマル、セミフォーマルが続く。

 

ここで今一度、フォーマル着ってそもそもなんだ?

誰のために装う?ということを見直したうえで素敵に装ってほしい。

 

これを考えれば、「無難」な選択はしなくなるだろうし、

装いに「祝」の心も「けじめ」の心も込められるだろう。

 

得に着物は洋服以上に装いに意味や願いが込められている衣服。

重ね着の枚数、選ぶ色、柄の種類、紋への気遣いなどなど。

 

あ~、だから着物は決まりごとが多くて小難しいのよ~!

 

なんて声が聞こえてきそうだけれども、では洋服には決まりごとが無いと??

ま・さ・かっ!

 

先日、ファッションレスキューの先輩とフォーマル着について話している祭に気づいたことは、着物は伝統文化や歴史に関係が深いから決まりごとがあることを何となくは知っている。だから難しそうに思う。

洋服にも決まりごとは山のようにあるけれど、なんとなくもその存在を知らないから難しそうに思わないだけでは?ということ。

 

これってかなり危険。

だからパーソナルスタイリングでその教養もお伝えすることが必要とされる時代なんだなぁということも改めて実感したわけですがw。

 

決められたルールの中でいかにその方らしく「素敵に」、その場に華を添えられるか。

フォーマル着はまさに「ギフトの装い」の頂点!と改めて実感したのでした^^

 

今春にフォーマル、セミフォーマルを着られる機会がある方、

「これでいいよね?」装いは是非卒業してもらいたいと思います<m(__)m>

 

着物ファッション8テイスト

(写真は礼正装着物8ファッションテイストのイメージマップ。

ファッションレスキュー「ファッションテイスト8カテゴリー」を基に構築中)

 

【晴れの日を通して】
Lo que me siento por Seizinsiki es el amor de familia

相模原市で成人式会場にて着付け直しコーナーを担当させていただいて4年になる。

毎年多くの新成人のかた、親御様と接し、それぞれの想いに
自分の過去も振り替えさせてもらっている。

子は子で想うこと、未来への希望や意思だったり、はたまたまだ幼かったり、色々なことを着付け直し中に話してくださる。

その姿を見てお母様も涙ぐんだり、気持ちを残したりと
暖まるストーリーを見せてくださる。

自分がはたちだったころ、まだまだ幼かったなぁと感じるのは、着物に対する気持ちにも現れている。

お婆様、お母様、そして私と3代着ているこの振り袖はわたしの娘にも残してあげたいと語るお嬢様、

一人娘のためにと貯金をして買ってくれたの。と着物を愛しそうに見つめるお嬢様、

御姉様が妹のために着付けを半年かけて習って着付けてくれたのと嬉しそうに話すお嬢様、

レンタルだけど、お母様が早起きしてお化粧もヘアも着付けもやってくれたけれど、着崩れが激しくてとやってきたお嬢様はお母様の頑張りをずっと語ってくれた。

新成人の御家族に対する愛情がたくさんたくさん溢れている晴れ着の日。

改めて「晴れ着」の役割やパワーを感じた1日でした。

今年も貴重な通過儀礼の晴れ舞台をサポートできる機会をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

新成人の皆様もありがとうございました。
皆様の晴れやかな笑顔にエネルギーをいただきました。

ご成人、まことにおめでとうございます!!

生徒さんの菊地原さんもアシストをどうもありがとうございました!!

【いよいよ明日、成人式!】
Mañana es el SEIZINSHIKI

明日は晴天のようですが、この連休で一番寒いそうですね。
下着に後首元が大きく開いたヒートテックや、股下までのタイツ、ストッキング(股下までだとトイレに行くときに上げ下げの着崩れに困らない)を履いて、防寒を♪

足指が寒い場合は、白の5本指ロングソックスの上に白足袋を履くと温かいです。

地元相模原の方、当方は中央区の着付け直しを担当しています。
市民会館横の会議室塔2階に待機しておりますので、裾を踏んでしまったり、トイレ時の脱着乱れ、気分が悪くなったりきつかったり、ゆるくて帯が安定しないなどのお困りの際はお気軽にご活用くださいませ。


最後に、
成人式は日本の文化となった一つの通過儀礼。
「大人になったことを自覚し、自ら生きぬこうとする青年を祝いはげます」趣旨で開かれているものです。これまで自分を支えてくださった方々を是非思い浮かべながら、自らの格・品を自分で下げないように振るまっていただきたいと願います。

欧米諸国の方々がうらやむこのきらびやかな通過儀礼を、新成人の心で磨かれる、誇り高き式となりますように。