織りジナル作ります!完全オリジナルの織りの着物 | 着物屋さんの中の人

着物屋さんの中の人

埼玉県熊谷市にて今年で創業17年になる着物屋の店主です
毎日着物を着て店頭や街中をウロウロしております

お客様のご希望で

こんなクジラの絵から…

 

 

 

 

 

 

配置や大きさ、柄を足して…

 

 

 

 

 

 

 

それをドット絵に変えて…

 

 

〈拡大〉

 

 

 

 

 

 

紋紙を切って…

 

 

 

 

機(はた)に掛けて…

 

 

 

 

織り上げた御召の着物が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらです。

 

 

 

 

 

 

だいぶ端折ってますが、構想から完成まで1年を掛けてお客様のご希望の柄の御召の着物を織り上げました。その依頼を受けていただいたのが来週末4月29日から開催する群馬県桐生織元の「絲都のそよ風工房」吉田 精一さんです。

 

 

完全オリジナルの「織り」の着物をお願い出来る織元さんは全国的にみてもほとんど無いはずです。生産が多い時代はわざわざ手間が掛かるオリジナルを「作らない」ですし、生産の減った今では受注を取りたいですが職人さんの高齢化の為「作れない」。

 

 

時代の隙間から生まれたのが今回のクジラの御召着物です。ある意味平成の時代の今だからこそ作ることが出来るようになった着物です。完全オリジナル桐生御召の概要は以下のとおりです。

 

 

製作期間は 200日~360日。

製作スタッフは 総勢12名。

製作費は1反 38万~68万。

※税別 ※仕立加工代別

 

 

完成までに5~8回程度の打ち合わせ(1回1時間程度)があります。柄の大きさや細かさにより製作費が変ります。今回ご紹介しましたクジラ柄の桐生御召の製作費は45万円(税別)です。

 

 

このオリジナル桐生御召のご注文は今回の展示会でも受け付けております。ご希望の色や柄などイメージイラストをお持ち下さい。お見積りは無料でお出し致しますのでまずはご相談からどうぞ。

 

 

 

 

 

世界に1つだけの、自分だけの織りの着物を作ることの出来るチャンスはそんなに長くないと思います。職人さんの高齢化がその一番の要因です。出来なくなることは目に見えています。そのことを「もう出来なくなる」と思うのか、「間に合った」と思うのか。

 

 

いくらお金を出してもオリジナルの着物は手に入らない時代ではなく、高価ではあってもお金を出せば職人さんが自分の為に織りの着物を作ってもらえる時代にギリギリでも間に合ったことを私は有難く思います。

 

 

今まで頑張り続けてくれた職人さんへの感謝も込めてオリジナル御召着物のご依頼いただけたら嬉しいです。