アルマーニのスーツが持つ言語的メッセージ。
アルマーニが一流デザイナーとして認められたのは、1980年リチャード・ギア主演の「アメリカン・ジゴロ」の衣装を担当したことに始まる。
インテリ・ジゴロがアルマーニのソフトスーツに身を包んだ姿は、あるようでない新しいスタイルだった。
日本でもそれらしき筋の人には人気があった。今でもあるかな。
スーツに限らず服装とは、その人となりを表現するものだがアルマーニのスーツは、
ある意味、堅気ではない人間を表現するのに巧みだった。
ジゴロ、受刑者、凶悪犯、ギャングなど普段あまり係らない人間。
直線的な男性のラインを少しソフトに、少し崩した感じ。
これってモテる男のスタイルだよね。
いずれにせよビジネススーツ、クラッシックスーツと言う決まったカテゴリーに新たなスタイルを生み出した功績は素晴らしい。
映画の役が着る衣装って、ただそこに居るだけでそれっぽいことを観客に理解させなければいけない。
男性の服に女性のラインを取り入れたアルマーニ。
アルマーニの服作りは、着心地とスポーツの影響が大きいと聞いたことがある。
遊べる服装って感じだね。