ズボンの折り返し、「ダブル仕上げ」について。
![$ 人前に立つ男の服装術★ステージ演出術](https://stat.ameba.jp/user_images/20130816/08/kimkim888/4f/08/j/o0800053312649341766.jpg?caw=800)
燕尾服やモーニング、タキシードのような
クラッシックのスーツは折り返しのついていない
シングル仕上げ。
現代のビジネススーツには
ダブルの折り返しは必須。
今のスーツの生地は昔のものに比べて薄く
糸も細く、繊細な細工がされているため
折り返しがされていないと、ひらひらと
不安げに見える。
靴と重なり合う裾を折り返すことで
ボリュームと重量感が加わり
バランスに安定感が生まれる。
靴は服装、装いの要、
このダブル仕上げは
ズボンと靴をそれこそ
折り目正しい関係にするのかもしれない。
幅は3.5~4.0センチが
ベーシックな範囲
この裾がダブル仕上げになったいきさつは
ある貴族が、ニューヨークで行われた
結婚式に参列する途中雨に遭い
自分のズボンの裾をたくし上げた。
その貴族はファッションリーダー的な
存在だったため、そのスタイルが
定着したという歴史がある。
案外、ものごとは
こんな感じで
進化していくものかもしれない。