おかげさまで今月、無事に還暦を迎える事ができました。

 

誰の言葉だったか、「人生は山登りに似ている。前半は登り坂で苦しいが、後半は下り坂なので、景色を楽しみ、山に登った自分を褒め、登って来る人々を励ますことが出来る」という言葉が印象に残っています。「希望は上り坂、幸福は下り坂」という言葉も記憶に残っています。

 

今後は名実共に人生の下り坂を歩んで行くわけですが、ゆったりとした気持ちで楽しみながら、それでいて少しは世の中の役にも立ちながら暮らせていければ有難い事だと思っております。

 

これまでの半生を振り返ると、他人から見た幸福度は、前途洋々であった若者時代の方が高かったかもしれません。しかし、主観的な幸福度合いは、明らかに今の方が幸福です。

 

小学校時代、偉い方が色紙を書いて下さいました。「一隅を照らす人」と書いてあったのですが、当時の私は有難味を理解できていませんでした。今になって一隅を照らす事が出来ている自分を見て、「素晴らしい人生だ」と思っていて、すでに他界されている恩人に、現状を御報告したいと思っています。

 

高度成長期であれば、55歳で定年を迎え、今頃は悠々自適だったのでしょうが、それは「サザエさんの波平氏が54歳だった頃」のお話です。人生90年時代を迎えていますので、今少し頑張ります。

 

今まで出来ていた事が、少しずつ出来なくなっていくと思いますが、無理のない範囲で焦らずのんびり頑張って参りますので、どうか皆様の暖かい眼で見守っていただければ幸いです。

 

塚崎拝