先月の寒波で水道管が破裂した件で、業者の人に工事をお願いしました。

寒空の中、破裂している箇所を見ていただき、更に修理するには何時間もかかると言われ

「空き家ならね~必要になってから、春になってから考えるたい」と工事の人の言葉に反論もなく

「寒いから中で待ってていいよ。終わったら声かけるけん。」と言われても、

部屋の中は、外と変わらずに寒く、太陽の光が入らない場所は、外よりも寒く感じるほどに冷え切った状態

それでも、せっかく来たんだからと、氷ほどに冷たい扉をOPEN

ひもで束ねた傘が５~６本入ってた。玄関にも、車庫にも傘が・・・何人家族？

私が学生の頃に遊んでいたテニスラケット、誰のかわからないギター、ブーツに草履・・・

ブリキの衣装ケースには、私が小学校の頃に作ってもらったワンピースやお気に入りだったスカートなどがぎっしり入っていて、すごく驚いた。その頃の母親との会話や洋服を着ている場面が思い出され、「あ~　無理」そっと蓋を閉めた。

そして別のケースには、使っていないタオルが山ほど入ってて「あ~　無理」

懐かしいよりも、「よくもまあ~こんなものまで」１つの押入れの中だけでゴミ屋敷化している

私の知らない開けたことがない扉、引出し、ケースが・・・怖いものは見たくない

スミの方に虫の死骸とかも転がっててて、悪寒が・・・

暖房もない場所で、1時間以上、凍える寒さでかじかんだ手先よりも胸が痛い

戦争を経験した両親は「もったいない」が口癖。

物を大事にすることと、使わないものをとっておくことは違うんだけどな

50年以上の「思い出」という名の要らない物が溢れている

だから、捨てられないのか・・・

鯉が泳ぐ池があり、春にはつつじが満開で、家庭訪問の先生方に見てもらうのが楽しみだった自慢の庭も、枯れて、茶色一色

息子が遊んでいた砂場も跡形もなくなった

笑い声もなくなり、温かい光もなくなってしまった家

寂しいよ~　

家が泣いている