【健ちゃんからもらった雑誌はファッション雑誌】

<主人>
「あれ、エロ本じゃない」

<健>
「……何を言っているんだ」

<主人>
「だってこれって女の子が見る雑誌だから」

<健>
「……まあそうだけど、このページを見てほしい」


※めくった先にはスタイルの良い女性がモデル立ちでポージング

<主人>
「あ、きれーな人」

<健>
「……だろうだろう、そうだろう」

<主人>
「なんでそんなに嬉しそうなの」

<健>
「……それは嬉しいさ。

 もう、家族総出で喜んでいる」

<主人>
「?まあ嬉しいことはいい事だ」


<健>
「……うん。まあ今後ともよろしく」

<主人>
「??なんだか分からないけれどもまかせとけ」


<健>
「……まかせたぞ」


『父親にグリズリーマスク、母親に元モデルのAYAMEを持つ娘、

 MAIがモデルデビューを果たしました!

 母親ゆずりのスタイルの良さに業界騒然!

 早くも引く手あまたの状態です。

 これからの活躍にご期待ください!』


※まかされている主人。

【伊集院スポーツクラブのプールにて】

※ボランティアで水泳教室(タイガー組)

<主人>
「……」(にらみつける顔)

<シゲじい>
「……」(負けじとにらみつける)


<イケメン風な若者>
「……」(主人にだけにらみつける)


<外人さん>
「(にこにこ)」

<うーちゃん>
「はい。という事でタイガー組なわけなのですが」

<主人>
「……」(まだにらみつける顔)

<シゲじい>
「……」(負けじとにらみつける)

<イケメン風な若者>
「……」(主人にだけにらみつける)


<うーちゃん>
「このクラスでは本格的な競泳としての

 泳ぎを教えます」


<主人>
「……教えます」

<シゲじい>
「……」

<イケメン風な若者>
「……」


<外人さん>
「(にこにこ)」

<主人>
「……で、生徒2人に対して講師陣が3人と」

<シゲじい>
「これは手厚い講義になりそうじゃのう」

<イケメン風な若者>
「ふむ、確かに」


<主人>
「いや、ジイさんはやめといたほうがいいと思う。

 心臓発作とか起こされても困るし」

<シゲじい>
「……心配してくれているのか?」

<主人>
「まあそれは」

<うーちゃん>
「優しいですね」


<主人>
「……」

<シゲじい>
「照れておるぞい、こんな図体して」


<主人>
「……うるさいなあ」

<うーちゃん>
「では、見学をしていて下さいね。

 そうしますと、生徒1人に対して講師陣が3人となるわけですが」


<イケメン風な若者>
「よ、よろしくお願いします!」


<外人さん>
「ヨロシクオネガイシマス!(にこにこ)」

<主人>
「よーし、やるぞ!

 んじゃ、とりあえず泳いだ泳いだ!」


<イケメン風な若者>
「いや、お前ではなくこちらの方から教えてもらいた……」


<主人>
「おらプールに入れーッ!

 水泳にだけは真剣なんだよ俺は!」


※やはり凄い講師陣。

【迅速な行動を】

<清川>
「もしもし?」

<けーちゃん>
「どーもども、センパイ。
 いまお電話だいじょーぶですか?」

<清川>
「……食事会の話?」

<けーちゃん>
「はいぃ!そーなんですよ。
 場所もきまりまして。あ、かいひはできだかばらいで
 お願いしますー!」

<清川>
「会費の事はいいんだけど……
 本当にやるの?」

<けーちゃん>
「やりますよー!もう人も場所もおさえましたしー!
 ぬっしーセンパイもたのしみにしてるっていってましたよー!」

<清川>
「……本当?」

<けーちゃん>
「はぃぃ!それはもー、トランペットをしょーうぃんどーの外から
 ながめる子供みたいなかんじで、たのしみにしてるようですよー!」

<清川>
「よ、よくわからないけど、楽しみにしているんだ……」

<けーちゃん>
「ひさしぶりのきら高水泳部のどーそーかいですからね!
 そりゃートランペットもながめますって!」

<清川>
「そうなんだ。そうなんだ、ね」

<けーちゃん>
「そうですよー。
 ということで、よろしくおねがいしますねー!」

<清川>
「うん……」

※少しの希望と不安と戸惑いと。