第4回では、アイドルがドラマや映画に出演すると、長期的に見て俳優業界が衰退する事に付いて書きました。
続いては、何故アイドル出演が俳優業界の衰退を起こすのか例を持って説明していきます。
演技が下手だと見抜くには、見る側にある程度の「見る目」が必要です。
これは、演技が点数等で計れないものだからという理由が大きいでしょう。
そこで、結果が数字で出るプロ野球に例えて説明してみましょう。
1. 演技習得に費やす時間が少ない人は本当に演技が下手なのか?
第2回で書いた「費やす時間が少ないと、才能が有っても演技は下手なのか?」について書きます。
才能があれば、経験が長い人を上回る可能性は往々にして有ります。
しかし、俳優業等の「プロ」として生きている人の場合、「才能があり」尚且つ努力して来た人々です。
それを少しの経験と才能だけで上回れるものでしょうか?
プロ野球で見ると、「数年前に野球を始めました」という人は皆無です。
全員幼少期、最低でも中学生位までには始めています。
才能+経験に対しては、才能だけでは同レベルになる事はまず有り得ない事なのです。
アイドルが演技が上手いと言う人 = 演技が見る目が無い人と言い切っても過言では無い話です。
2. 演技が下手でも集客出来てるなら良いんじゃないの?
第4回で書いた「演技が下手な人がドラマ等に出る事は業界の未来を潰す」事について書きます。
演技が下手だと判断するには、見る側にある程度の「見る目」が必要です。
例えアイドルの演技が下手だったとしても、私は分からないし、見てくれる人が多いならばそれで良いんじゃないの?と思う人がいるでしょう。
短期的に見れば正解です。しかし、長期的に見てそれは決して良いこととは言えません。
何が起こるのか、プロ野球を主な例にして見ていきましょう。
プロ野球選手の中にアイドルが混ざってた場合、野球のルールさえ知ってれば試合を見たら誰でも気が付くと思います。
「あ、素人が混ざってる」と。
絵画の様な一人で作る作品ならば素人でも下手でも何も問題無いでしょう。
好きだから欲しいという人が居ればそれで良いのです。
しかし、プロ野球や映像作品の様な集団で作品を作り上げるものだと話が変わってきます。
プロ野球に素人が一人混ざっていたら、一人だけエラー・凡打の嵐。試合がめちゃくちゃ。
プロの素晴らしいプレイを台無しにする事が予想されます。
恐ろしいのはここからです。
成績(技術)が低いはずの素人が評価された場合です。
「君のプレイ素晴らしいね。あの綺麗なトンネルは中々出来るものじゃないよ」
「今日も全部三振だったね。明日も見に来るから打ってくれよ」
まさにコメディですね。
短期的な興行収入的にはそれも良いでしょう。
しかし、コレにより起こる事は、人気取り合戦です。
良いプレイが出来なくても、人気者になれば良いのであれば、そちらを頑張る人も出てくるでしょう。
毎日キツイ練習や体作りをする必要が無いので、プロ野球選手としての技術を磨く必要が無くなります。
これでは作戦も駆け引きもあったものではありません。プロ野球界がまるで別の世界に形成される事でしょう。
これが作品の質が落ちるという事です。
それなのに現在の日本ドラマや映画では、ピッチャー(主役)の位置に素人アイドルが居座っている状況です。
喜劇と呼ぶべきか、悲劇と呼ぶべきか...
■ まとめ(結局何が一番言いたいのか)
・プロの中に混ざる素人に対して良い評価するのを止めて頂きたい
→ それは人生を掛けて素晴らしい作品・プレイを研鑽している人達を愚弄する行為である
→ ただし、見る目が有るという客観的な理由が有れば好評して然るべし
・素人はプロの世界に気軽に足を突っ込むのを止めて頂きたい
→他人の畑を荒らしている認識を持って欲しい
ただ、素人でも情熱の有る人はまだ許容範囲です。
プロに近づく情熱があれば、いつかはソコに辿り着ける可能性があるから。初めはみんなド素人だから。
しかし、漫然とドラマや映画に出演しているアイドルほど、臆面もなく「俳優やっています」と言います。
ドラマや映画に出た=俳優と言います。他人の畑を荒らして、自分もその一員だと言える厚顔無恥さ。
俳優業だけの話ではない。
私は他人の努力を野面で踏みつけるような人には成りたくない。そういう人が減って欲しい。
そういうお話。
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