アダルトチルドレンの方からのご相談時にはかなりの割合で、
「幼少期の記憶が曖昧」
だと言われます。
今回は、アダルトチルドレンの方とストレスと記憶の関連性についてお話せていきますね。
まず、記憶は脳の大脳辺縁系にある
「海馬」
という部分に関係します。
新しい情報は一度海馬に蓄えられ、整理されて定着されます。
その後に、脳の大脳皮質へと移行します。
また海馬は記憶だけでなく「空間学習能力」にも関係します。
この記憶に重要な海馬ですが、ストレスにかなり弱く、壊れやすい性質を持っています。
なので、強いストレスがかかると新しい情報が覚えられなくなります。
大脳皮質へ行った古い記憶は思い出せますが、今日あったささいなことなど、新しい情報が思い出せなくなります。
アダルトチルドレンの方は幼少期から強いストレスを感じて生きています。
そもそもストレスとは、
「外からの刺激を受けた時に生じる緊張状態」
のことです。
外からの強い刺激はストレスになりやすいんですね。
心の面だけでなく、騒音や寒さ、病気などもストレスになります。また、結婚などの嬉しいことでさえ、強い刺激となりますのでストレスにもなります。
アダルトチルドレンの方が受けやすい親からのストレスとしては
○自分に関心を持ってくれない。
○満たされる衣食住を与えてくれない。
○気持ちを理解しようとしてくれない。共感してくれない。
○誉めたり、勇気づけてくれない。
○暴言、暴力的。
○必要なものを必要な時にくれない。
○支配的。
などでしょうか。
このような、体験を幼少期にしてしまうと大人になって同じような体験をする以上に強いストレスがかかってしまうでしょう。
このようなストレスを日常的に受けていると、海馬はうまく機能しなくなるのではないでしょうか?
ストレスを感じていると、記憶が曖昧になってしまうのは海馬がストレスに弱いからでしょう。
しかしこれは、人間の本能のような気がします。
強いストレスを感じた記憶を持ち続けると、精神がさらに壊れてしまいますから。
そのせいか、アダルトチルドレンの方の癒しが進むと忘れていたはずの記憶が甦ってきたりします。
その記憶が癒しに重要なものであったりもしますね。
また、アダルトチルドレンの癒しが進むとさらにさかのぼりご自分で「前世」まで思い出すこともあります。
前世の記憶は脳のどこにあるの?と疑問には思います。脳なのか?魂なのか?
このストレスに弱い海馬ですが、トレーニングである程度鍛えたり、回復させたりできるそうです。
○ジョギング。
○速読。
○脳トレゲーム。
など。
今もストレスがある方は、まずはストレスを避けることですね。
しかし避けてばかりにも行かないので、そのストレスに負けない心身を作っていく必要があります。
アダルトチルドレンの方が、海馬の機能を高めるには先ほど書いたものだけでは難しいかとは思います。
まずは、ストレスがかかりにくい環境作りや感情の毒だしなどをされたほうが良いですね。
「自分はどんなことにストレスを感じているのか?」
しっかり知ることが大切です。
紙などに書いて整理し、そのストレスとどう向き合えば良いのか?考えてみましょう。
また、うつ病の方もストレスで海馬の萎縮が見られます。
物忘れが激しくなったり、ひどくなると若年性認知症になってしまいます。
HSP(過敏な人)も強い刺激には弱いので、ストレスで記憶が曖昧になりやすい可能性もあります。
ただ、過敏だからと言って、みな記憶力が弱いわけではないです。
過敏でもストレスに強くなれば問題ありません。
それが難しいのですが(^_^;)
しだいに科学が進むと、脳と心の関係がわかり、心の癒しについても科学的にわかってくるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🎵