「じゃぁ、私、健人と帰るから。勇気くんに送って行って貰えばぁ~べーっだ!
そう捨て台詞を吐いて(?)健人くんと手をつないで去って行く美紗。
・・・っておいおいあせる勇気くんに送ってって貰うって・・
無理に決まってんじゃん!!
私が一人でパニクってたら、肩にポン。と誰かの手が置かれた。
「うきゃぁぁ!だ、だ、誰ッ!?」
「ははッ。夢野びびり過ぎだから 笑」
・・・勇気くんだった。
「え、あ、いや、だって、ゆ、ゆ、勇気くん・・」
あっ!!危ない、「勇気くんのこと考えてたから」なんて言いそうになっちゃたよあせる
「ホント夢野って面白いよな。今日練習見ててくれただろ。よかったら一緒に帰らない?送っていくよ。」
「本当にッ!?いいの?」
「もちろん。さ、暗くなる前にさっさと行こうぜb」
そう行って、私の腕を引いて歩き出す勇気くん。
・・神様、私は夢をみているのではないでしょうか。

グラウンドに到着して私達。サッカー部は今、練習試合をしている。
やっぱり・・・勇気くんはかっこよすぎるよぉ(*^.^*)
サッカーしてるときは、いつものにぎやかなテンションとは一転、超真剣な顔で取り組んでる。
その真剣な顔もまたかっこいいんだよなぁ~w
てゆうか・・・皆上手すぎッ!!私、体育苦手だからなぁ・・・
その時。勇気くんがボールをドリブルしながらもうダッシュし始めた。
と、思ったら、ボールはゴールネットに入っていた。
え!?速ッ!今、何が起きた?笑
状況から考えて、勇気くんがシュートしてとしか考えられないけど・・・
さすが勇気くん・・・神業じゃん 笑
「勇気くん、すごぉ~い!」・・・思わず叫んじゃった
そしたら・・・勇気くんがこっち見てくれて・・・しかも、手振ってくれたのッ(〃∇〃)
嬉しすぎww

まぁそんなこんなでサッカー部の練習を、一人興奮しながら観ていた花梨なのでした。笑
美紗「じゃぁ、私達も行く?」
花梨「・・・え?」

私達は美術部。確か今日は、部活休みのはずじゃ・・・?

美紗「・・・(笑)勇気くんがサッカーやってるとこ見たいんでしょ?顔に書いてあるよーにひひ
花梨「う・・・バ、バレた??(//・_・//)」
美紗「そんなに好きなら、さっさと告白しなよ。」
花梨「えっそんなッ・・・恥ずかしくて出来ないよぉ・・(・・。)ゞ」
美紗「も~。そんなこと言ってると、私が勇気くん取っちゃうよはてなマーク
花梨「ちょっ・・・!!!!DASH!み、美紗には、健人くんがいるでしょッ!?
美紗「冗談冗談(笑)でも本当、せっかく仲良く出来てるんだから。チャンスだよ?」
花梨「うーん・・・」

こんな会話をしながら、私達はグラウンドへと向かった。

はぁ・・「取っちゃうよ?」なんて、美紗くらいの美少女じゃないと言えない台詞だよぉダウン
いいよなぁ美紗は・・・健人くんに愛されちゃってるんだから・・・(*゚ー゚*)

・・・最近思うんだ、勇気くん、あなたは桐野さんのことが好きなの?

だって、私といるときには滅多に見せてくれないひまわり見たいな笑顔を彼女にはよく見せるでしょ?

やっぱり、私じゃだめなのかなぁ。


ーキーンコーンカーンコン

学校が終わる合図でもあるベルがなった。

勇気君と健人君は早々と教室を出て行ってしまった。

「美沙、どうしてあの二人さっさと帰っちゃうの~??」

美沙は唖然とした顔で私を見て噴き出した。

「ははは、あんた物忘れ激しすぎ!!!あの二人今日から部活だって言ってたじゃん!」

あ~そういえばそんなこと言ってたな(笑)

・・・ヤバい、もう老化現象がでてる!?


そう、勇気君も健人君もサッカー部。

だから二人とも結構もてるんだよなぁー

あぁ・・・これから私のライバルもまだまだ増えるのかなぁ・・・

高校一年生になって、一ヶ月の月日が過ぎた。
相変わらず、私達四人はいつも一緒にいて、
相変わらず、勇気くんはモテモテで、
相変わらず、桐野さんは勇気くんに猛アタックしていて、
相変わらず、私は勇気くんに片想いしている。

勇気くんにしょっちゅう桐野さんが話しかけて来ているのを見ていると、不安になる。
それに、どう考えても桐野さんは私を敵対視しているあせる
そりゃぁ、自分の好きな人と一緒に、可愛くも無い女の子がいっつも一緒にいたらムカツクだろうけどさぁ・・・
はぁ~あ・・美紗の半分でいいから、綺麗になりたいなぁ~。