臨床心理士の先生によると、人を助けようとする気持ちを我慢するのが臨床だそう。
私がモラハラの蟻地獄から抜け出せなくなってしまったのは「いじめられているオタク男子を体育会系の男子から救おうとした」ことが原因だった。
正義感が強くても正面から刃向かうというのが正しいとは限らないという事が理解できていなかったせいでもあり、クラス全体が事なかれ主義の保守的な癒着体質だったので余計に弱みに付け込まれた。
見た目が悪く地味な私がいくら正論を振りかざしても垢抜けきった男子に勝てるわけはなく、私自身があまりにもぽっと出のニワカ優等生だったので生意気な態度を取るとしか捉えられず、事を荒げたくない担任もイジメを隠蔽し、イジメを受ける生徒を問題児扱いする事で自己保身するといった最悪な事態に陥り、侮辱されても弱い立場であれば泣き寝入りするしかないといった状況が続いた。

私は中学生までは明るい子だったのだが、高校になって非常に難しい性格の子が周りにいたせいでどんどん陰気な性格になり元来の面白いキャラでさえ薄れていき覇気すらなくなっていった。

進学校に憧れる優等生だった中学の時は、高校になって男子からキモいと言われる、女子からシカトされる変わっていると言われるという深刻な状況をイメージする事はできず、せっかく苦労して入った高校でこんな屈辱を味わうとは思っていませんでした。


しかし、人は慣れるものです。キモいと言われてもそのうち平気になり、麻痺してしまい、言う側もそれに依存してしまう常態化が進み、そのせいで乖離が激しくなり、躁鬱が酷くなりました。

自分に嘘をつき、傷ついても明るく振る舞えばきっと大丈夫と自分を洗脳し、そしてスーパーポジティブに切り返し頭脳戦を繰り出せば気にしない人と捉えられいじりはエスカレートし、もはや収拾つかなくなってしまいました。

本当なら可愛いと言われるはずの私、本当なら彼氏がいて幸せだった私。それなのに現実は男子からナメラれ見下され、散々な目にあっている。頑張ってきたのに、そう我にかえると頭脳戦を繰り広げていたもう一人の私から切り離された本当の私が涙を流し、怒りで爆発しそうになっていたことに気づいたのです。