「ピシっ!」、「パシっ!」
なんとも言い表せない、私にしか聞こえない音が鳴った。
老化なのか、単なる運動不足なのか、自分の体が思ったように動かなくなってきたな
と、感じることがある。
自分の思い込み、昔取った杵柄。
子供のころはスポーツ万能で、高校3年間の体育の成績だけが、オール"5"であったことが
私の自慢だった。
他の科目は2か3がほとんどで、4はあまり記憶にない。。。
20代はそれなりに運動もしていたが、だんだん運動することが無くなってきた。
最近は、冬にスノーボードに複数回行けたらいいくらいの運動量になった。
運動をすると友達に言っては、花粉症になったから、花粉が落ち着いてから・・・と言い、
PM2.5が・・・、梅雨が明けたら・・・、涼しくなってから・・・、寒くなってきた・・・などと言っては
実際に動くことはなかった。
自分でモチベーションを上げるために、
ウエアを十分に買いそろえて、形から入り、もれなく準備するだけで満足するようになった。
そうなると、自分の肥満度だけが上がり、何を着ても形が変わる状態に。
本当に一念発起で、試しに運動をしてみることにした。
どうせ長続きはしないのだから、と近所の公園を走った。
手始めに2kmのコースを歩いてるのか、走ってるのかわからない速度で走る。
「おぉ!意外と大丈夫だ、私」
と驚きながらも、調子にのって、3kmのコースも走ってみる。
「おぉ!やっぱり、意外と大丈夫だ、私」
と、自画自賛しつつ走った。
さすが、高校の体育3年間評価が5だった私!と自分を褒めつつその日は楽しく運動を終えた。
災いは忘れたころにやってくる。
数日後、通勤のいつもの帰り道。
歩行者信号が点滅している。 いつものように、信号が赤に変わる前に渡ろうと、
小走りした。
「ピシっ!」、「パシっ!」
なんとも言い表せない、私にしか聞こえない音が鳴った。
左のふくらはぎが、急に熱くなった。
人生初の肉離れ。
しかも毎日のように通る信号を渡ろうとして。
年齢なのか?運動不足なのか??認めたくないと思いつつ足を引きずりながら
夜道を切なさを感じつつ歩いて帰った。。。